標準的な健診・保健指導プログラム
平成19年4月厚生労働省の健康局より、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の概念を導入した「標準的な健康・保健指導プログラム(確定版)」が出された。
保健指導対象者の「望ましい積極的支援の例」が示されている。面接による支援では個別支援(30分以上)またはグループ支援(90分以上)を行う。生活習慣と健診結果の関係の理解や生活習慣の振り返り、計画行動や行動目標の設定等動機づけ支援の内容を含む。2週後、1ヶ月後、2ヶ月後には電話、またはe-mailを使用する。
3ヶ月後は個別支援(20分以上)またはグループ支援(80分以上)を行う。中間評価による体重・腹囲測定から6ヶ月後の評価時までの行動目標・行動計画の修正を行う。4ヶ月、5ヶ月後には電話、またはe-mailを使用する。
6ヶ月後の評価では個別支援(20分以上)またはグループ支援(80分以上)を行う。次回の健診までに、確立された行動を維持できるようにする。
「諸子百家、西洋の哲学者、日本の高僧はすばらしい」と市役所の友人は言う。メタボリックシンドロームが脚光を浴び、講演会で宗教界の人達の知遇も得た。
西本願寺の中に書院という所がある。書院は飛雲閣(金閣寺、銀閣寺とともに京都3名閣の一つ)の西側にあり、203畳の大広間(対面所)がある。遠近法を用いて造られており、一番奥の正面に座った太閤秀吉が際立つように設計されている。
対面所の下段は162畳の大きな座敷で、2列の柱を境に3つのブロックに分かれている。それぞれのブロックの中央には横向きの畳が並んでおり、そこを戦国大名が歩いて進む。そして左右の畳が縦向きになった所に大名達は分かれて座る。
本物は実際に触れてみないと実感しない。写真で見るのと本物に触れるのでは全く違う。上段に座った太閤秀吉に向かい、戦国大名達が一斉に秀吉に向かいあった光景はさぞかし圧巻であったろう。
「今、私は400年の時を経て、太閤秀吉がいた所と同じ空間を占めている」と思うと身震いする。
日本の高僧が創り上げた文化の力を、医療に役立てられないものか。終末期医療は医師だけでなく、僧侶が主体になって担う方がよい場合もあるのではないだろうか。
「宗派を越えて、終末期医療に貢献できたら」と宗教家も言われる。