通勤電車とメタボリックシンドローム

2008年4月16日

    2008416日、午前7時49分阪急塚口発各駅停車に乗り、三宮に向かう。座っていると、前のサラリーマンのベルトが見える。ベルトの内側の穴2つの所に凹んだ縦線がはっきりと見える。何年間かで2回ベルトの穴の位置が置換している。ベルトを買ったときから、ゆっくりと時間をかけて腹囲が5cm増加したと推理する。

 

名探偵コナンになった気分だ。200748日、鳥取県北栄町「青山剛昌ふるさと館」に行った。1210日台北桃園空港では名偵探柯南が58巻まで揃っており、2008311日クアラルンプールの本屋でもDETEKTIF CONANが58巻まであった。世界中でコナン好きな人は多い。

 

午前820分、阪急三宮駅から流れ出た人波にJR三宮からの流れが合流し、次いで阪神三宮から人の波が合流する。サンチカの通路いっぱいに10列になった人並みが、ひとつの方向に向かって進んでいく。

 

この街の住人はダークスーツを好む。同じような黒っぽい服装は、保護色となる。この街の住人は、時間に厳しい。ランチタイムは12時から45分間しかない。「130分まで昼食時間があればいいのに。終業時間を45分遅くしたらいい」と言ったら、みんなに軽く一蹴されてしまった。昼に30分間散歩する時間がなくなった。

 

高槻で働いていた頃、JR伊丹からJR摂津富田駅まで13駅周辺を全て探索した。阪急伊丹から阪急富田駅までも17駅中あと3駅を残して下車した。これからJR伊丹からJR三宮まで14駅、阪急伊丹から阪急三宮まで14駅の探索が楽しめそうだ。

 

三宮からメタボリックシンドローム対策のため一駅歩こうと、JR神戸線沿いに阪急春日野道駅に向かった。生田川のほとりに千載集にある「岩間より落ち来る滝の白糸は むすまで見るも涼しかりけり」の石碑があった。作者は藤原盛方で平清盛の従兄弟となっている。

 

川への階段を降りると生田川のせせらぎが聞こえる。鳥のさえずりも聞こえる。一駅違うと趣も随分変わってくる。数畳ほどの小さな畑や花壇のある家も多く、畑にはネギが植えてある。

 

ぶらりぶらりと40分歩いて阪急春日野道駅に着いた。顔と体が少し汗ばんだ。春日野道駅は島式12のホームを持つ珍しい高架駅だった。

 

歩くことはメタボリックシンドローム対策にいいことだ。楽しみながら歩くことが、長続きするコツである。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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