ガソリン値上げとメタボリックシンドローム
2008年6月30日、ホテルグランヴィア大阪で第42回大阪産業医学研究会(
メインテーマは「職場におけるメンタルヘルス対策―スムーズな復職に向けて」だった。メタボとメンタルは企業の産業医にとって最大の関心事のようだ。
立食パーティーでガソリン値上げの話題が出た。レギュラーガソリンが1リットル180円になり、200円を超すかもしれない。「ガソリンが高くなると自動車に乗ることが減って、歩く人が多くなり、メタボが減るのではないか」と誰かが言った。
大手自動車会社診療所長が「先生が言っていた散歩道、やってますよ」と言われた。日本の肥満要因の50%は、自動車などによる運動不足からなっている。「ガソリンが値上がりすると、自動車が売れなくなるのでは」と誰かが言うと、「1リットルで60km走るエコカーができるかもしれない」と言われた。
石油価格の高騰で輸送費のみならず、食料など物価が軒並み上昇してきている。1リットルで60km走るエコカーができると、エネルギーを大幅に節約できる。輸送料金が減れば、物価も下がる。エコカーが売れ利益が出れば、自動車会社の協力で各地に散歩道ができるかもしれない。
散歩道には興味を持つ人が多いようだ。先日、保健師さんがメタボリック教室第69段「異邦人とメタボリックシンドローム」をプリントアウトし「JRの各駅から半径1km以内に、車を気にしないですむ遊歩道を作ればポピュレーションアプローチになる」と書いてあるところにピンク色のマーカーをつけられていた。
帰宅時はいろいろな駅で途中下車し散策している。阪急三宮から乗車し、阪急御影駅で途中下車をした。犬をつれて散歩している人が多い。駅から香雪美術館の周りを一周し、御影駅に帰るまで犬の散歩をしている人18組と出会った。大部分は中年女性だ。男性は老年と中年の2人しかいなかった。
犬の散歩をする人は、散歩をしない人に比べ心筋梗塞や狭心症の発症が少ないことが報告されている。虚血性心疾患予防のためにも、男性はもっと歩くことが必要だ。
エコカーができれば資源小国の日本も助かり、地球温暖化対策にもなる。自動車会社には、男性が歩いて楽しい遊歩道を作ってもらうと有難い。