チェンマイの食・自然とメタボリックシンドローム
2008年12月29日から3日間、チェンマイプラザホテル404号室に宿泊した。
チェンマイは人口160万人のタイの古都で、毎夜歩いてナイトバザールに出かけた。タイ最大の夜市は南北1kmの道に露店が並び、人があふれていた。広場のクリスマスツリーには明かりが灯り、世界不況がうそのようだ。
欧米人が半数以上いるシーフード店で食べた。蒸し魚のガーリック煮や海老のガーリック揚げが旨い。「ウェイトレスは、みんな細いわね」と妻が言う。聞くと「独身の若い女性は細いが、結婚すると太る」という。よく見ると中高年女性は小太りの人も多かった。
30日、エレファントキャンプに行った。観光客200人のうちアジア人は中国人が12人と私達だけだった。93%が欧米人だ。英語だけでなく、ロシア語やドイツ語も聞こえてくる。ヨーロッパやアメリカの寒い地域からの人が多いという。
バナナやサトウキビを買って象にやる。何回も餌をあげるふりをして、あげない人のズボンに、象が鼻汁を勢いよくかけた。温厚な象も人間と同じで、じらされると怒る。
象が上手に絵を描くショーを見たり、象の背中に乗って川を渡ったりした後、筏(いかだ)の川下りをした。2人の客に竹棹を持った船頭さん2人がつく。筏は長さ6mの竹18本で組まれていた。急流の場所では竹と竹の間から、水がジャブジャブ上がってくる。
川の周囲から小鳥の囀りが聞こえ、赤や黄色やピンクの花が咲いている。白い蝶、黒い蝶、小さな灰色の蝶、黒と緑青の2色からなる珍しい蝶もいる。「花が女か、男が蝶か・・・花が散るとき蝶は死ぬ」川内康範作詞の"花と蝶"のように、蝶は花が咲くところにいる。
象のショーが45分、牛車が30分、象乗りが30分、筏に60分乗り2800円は安い。タイには、このような楽しみ方がある。
31日チェンマイ最大の「ワロロット市場」に歩いて行った。帰りはトゥクトゥクに乗って帰った。風が髪をなびかせ心地よい。トゥクトゥクは屋根付きの座席のある改造オート三輪車で、手を挙げれば止まり、値段は乗車前に交渉するとよい。
大晦日のナイトバザールは、少しずつしか歩けないほど込みあっていた。上が凹んだ三日月と、白い星が見える。橙色をした飛行機のような物体が、次々と北東の空から飛んでくる。
年越しの午前0時、上空には200近い橙色の物体が飛んでいた。新年を祝う花火が、市内各所から10分間以上打ち上げられた。ホテルの窓から180度全ての方向が花火でうまり、2009年が始まった。