バンコクの食文化とメタボリックシンドローム
2009年1月1日、バンコクのインペリアル・クイーンズ・パークホテル2558号室に宿泊した。
ホテルは正月をタイですごす半袖姿の日本人老夫婦客で一杯だった。バンコクは人口600万人のタイの首都で、日本人が4万人いる。
ホテルの近くにあるデパートに昼食を食べに行った。バンコクは日本食ブームで、レストラン街は午後3時なのに「ごはん処大戸屋」は44席が満席になっていた。客にも店員にも日本人はいない。「炭火焼ハンバーグ淡路島産オニオン・・定食」と「陸奥湾産ホタテ・・定食」を注文し、久しぶりに日本の米を食べた。
ホテルの近くの日本書店に行った。バンコクでは水野敬也(けいや)の「夢をかなえるゾウ」、東野圭吾の「容疑者Xの献身」「流星の絆」「さまよう刃(やいば)」などがよく売れている。メタボリックシンドローム関連の本を探したが、糖尿病や高脂血症・高血圧の本はなく、鈴木その子の「幸せをよぶダイエット(1996年)」だけが置いてあった。
ファミリーマートで買ったバンコク週報に、肥満の記事が載っていた。37歳の女性が脂肪の吸引手術で、1224万円の訴訟を起こしている。肥満で受診した女性に病院医師が手術を勧め脂肪吸引術をおこなったが、皮下脂肪が化膿・壊死し体重は減少しなかったという。体重減少のための肥満症治療なら、脂肪吸引術ではなく胃縮小術か胃バイパス術になる。
1月2日、シーロム通りまで行き、地図を見ながら宮廷料理の店「タンジン」に行った。タンジンは王室関係者の邸宅を改築したものだった。
宮廷料理は古くから王宮で食べられてきたもので、長い間レシピは門外不出とされてきたが、最近、宮廷料理人達によって知られるようになった。前菜は海老のすり身フライ、トウモロコシの天ぷらなど5品あり、次に大きな海老が入っているトムヤンクンが出た。
メインディシュにはグリーンカレー、白身魚揚げのチリソースかけがあったが、海老のガーリック炒めとアスパラカスとシイタケの中国風煮込みが美味しかった。デザートのスイートコーン入りココナツアイスはシャキシャキ感があって絶品だった。2600円は安い。
レストランから歩いてモノレール
バンコクではヘルシーな日本食が大ブームとなっていた。