活字離れとメタボリックシンドローム
2009年1月大阪
「100年に一度の危機というが、日本にとっては100年に1度のチャンスだ。強い通貨"円"は日本の国益だ。日本の失業者6万人は他の国の失業者200~300万人に比べ少ない。世界のエネルギー・食糧資源が少なくなったため、大量生産・大量消費の時代は終わり、技術力のある日本の出番がきた」とエコノミストは話す。
ロゼワインを飲むごとにボルテージは上がっていく。四書五経に詳しい友人は、「賢者は両面を見、愚者は一面を見る。不振な電器産業は報道されるが、好調な電器産業は報道されない。円高で損をする自動車産業は報道されるが、得をする産業は報道されない。国民は全ての業界が悪いと思ってしまう」と言う。
「新聞業界も活字離れに不況が重なり、ある新聞社は2000億円あった広告料が1200億円と40%減少し、発行部数も30万部減少したため、経営が苦しくなっている。新聞業界も再編が起こるかもしれない」とエコノミストは言う。
えらい時代になったものだ。新聞社もテレビ局と同様に外資系による買収騒ぎが起こったり、販売競争で激しく戦っている新聞社が、ある日突然手を握ることになったりするかもしれない。社風も受けてきた教育も違う新聞社が統合されると、紙面1つ作るにも議論で時間がかかりそうだ。
インターネットの世界では既にA新聞とY新聞が合併したが、アクセス回数は先行したS新聞に大きく水をあけられている。世の中、いつ逆転が起こるかわからない。
1月10日、高槻城跡公園へ太極拳に行った。学校に人が集まっており、高槻消防団出初め式をしていた。朝10時ブラスバンドを先頭に消防隊員、オレンジ色の服を着たレスキュー隊員、西武百貨店、関西電力、パナソニック、サンスターなどの自営団も含め847人が目の前を行進した。その後、消防車、救急車、ドクターカーなど47台が通過して行った。
10時30分、太極拳仲間17人と城跡公園の木々の下で寒中太極拳を行った。5mの風の中だと体感温度で5℃寒く感じる。帽子と手袋をしても手が冷たく、カイロを両手袋の中に入れて寒さをしのいだ。マスクをしていない人の鼻水が、風に吹かれて飛んで行く。
冬の野外での太極拳は、日本の四季を感じるスポーツだ。賢者は自然に親しみ、愚者は自然から遠ざかる。