血液型とメタボリックシンドローム
2009年1月23、24日、第37回日本総合健診学会(田内一民会長)が静岡県コンベンションアーツセンターで開催される。
大石君の正解率は34%と一番高かったが、3人の平均正解率は24%しかなかった。一緒に仕事をしていても、性格で血液型を当てるのは難しい。
2008年9月、レストランで20代後半の女性4人が血液型の話をしていた。どうやら病院勤務の看護師さんで3人がA型、1人はB型のようだ。「医者はB型が多い。看護師はA型が多い。福祉・医療の人にはA型の人が多い」などと言っている。本当にそうだろうか。
日本人の血液型の割合はA型40%、O型30%、B型20%、AB型10%となっている。医師にはB型が多いかもしれない。大阪大学医学部の学生実習の時、B型は30%いて一般の20%に比べ多く、A型は30%しかおらず少なかった。
32年前に当てあいをした時の看護婦さん32人(3階病棟15人と4階病棟17人)の血液型はA型9人、B型11人、O型7人、AB型5人で、A型は多くなくB型が一番多かった。医療・福祉の人にA型が多いというのは疑わしい。大規模な疫学調査をすれば、すぐに答えはでるだろう。
ABO式の血液型とメタボリックシンドロームとの関連は明らかではない。性格のタイプとしてのA型性格、B型性格と虚血性心疾患との関連は指摘されている。競争心の強いA型性格の人は、のんびり屋のB型性格に比べ、心筋梗塞や狭心症が多いとされている。
A型性格は負けず嫌いで競争心が強く、短気で絶えず時間に追われている。何か行動していないとイライラし、野心的でトップを目指している。周囲から認められたいという欲求が強く、仕事熱心で、遊ぶことに罪悪感を持っている。
A型性格の人が心筋梗塞にならないためには、逆のことをすればよい。食事のスピードをゆっくりし、食べ過ぎないようにする。病気の時は無理をせず十分休み、賭け事はやらず、休日は勝ち負けにこだわらないスポーツをする。ストレスをためず、いらいらして怒らない。出世を望まず、健康志向であればよい。