静岡の食・歴史とメタボリックシンドローム
2009年1月23日、第37回日本総合健診医学会
JR東静岡から会場のグランシップに行く途中、8~10世紀に使われた幅9mの古代東海道があった。グランシップは、船の形をしており船首の先に富士山が見えた。
メタボ保健指導の会場は満席になっていた。保健指導の実施によって腹囲が減少し、検査値が改善したという報告が多かった。学会発表する施設では熱心な指導で、よい成績が得られているのかもしれない。
夜、ホテルセンチュリー静岡で学会懇親会があった。緑色の飲み物があり「静岡割り」といって、焼酎の緑茶割りだった。立食パーティーにしては珍しく、おでんの屋台があった。スープが黒い色をしており、おでんの具に鯖と鰯が原料の「はんぺん」があった。
3人の料理人によるマグロの解体ショーが始まると、黒山の人だかりとなった。マグロは30kgで300人分になるという。刺身は赤身ばかりだった。トロは、どこに消えたのか。
ホテルアソシア静岡1003号室に宿泊した。ホテルの朝食では、緑のブロッコリーが富士山のように積み上げられていた。桜エビ入りのオムレツ、わさび漬けなどを食べた。
24日のランチョンセミナーには「健康長寿しずおか弁当」が出た。由比名産の桜海老のかき揚げ、焼津名産黒はんぺん照焼、静岡茶飯、安倍川餅などが入っていた。
午後3時から、日本総合健診医学会理事長の日野原重明先生と、香川芳子女子栄養大学学長の対談による市民公開講座「食と健康」があった。800名の聴衆は、高齢者が多い。日野原先生が「私は97歳と4ヶ月になります」と言われると、会場は驚きでどよめいた。
香川先生は「葉酸が欠乏すると認知症になりやすくなる。緑茶やブロッコリーなど緑黄色野菜は、葉酸を多く含んでいる。また、魚の脂は動脈硬化によい」と話された。
夜、
25日昼、明るい陽射しの中、
慶喜はこの池を眺めながら囲碁、油絵、写真など20年もの間、風月を友として悠々自適の生活を送ったのだろうか。伊藤博文、井上馨、西園寺公望もこの庭園を愛したという。
静岡の新鮮な魚、緑黄色野菜、緑茶はメタボリックシンドロームによさそうだ。