高槻城跡公園と太極拳

2009年2月11日

    200928日、伊丹から高槻城跡公園に行った。

太極拳の前に歴史の散歩道「城跡コース」を歩いた。枯山水様式庭園では、90羽の鳩が木漏れ日の中、群れていた。姉妹都市の福井県三方町から寄贈された白い梅が咲いている。リュックを背負った若いカップルが、梅の花びらを一眼レフで撮影していた。

 

高槻城主高山右近の像があった。キリシタン大名であった高山右近は、人徳があり、金や地位で動かない人として知られている。高山右近は伊丹(有岡)城主荒木村重に、妹と息子を人質に出したとある。

兵庫県伊丹市から大阪府高槻市へ、毎週1時間かけて太極拳のため通っているが、伊丹と高槻は戦国時代、戦略上の要衝地として関連が深かったのだ。村重は明智光秀謀反の4年前、織田信長に反旗を翻し、村重の女房衆122人は尼崎市七松で信長に惨殺されている。

 

高山右近は秀吉の信任があつく、山崎の合戦では先鋒を務めている。しかし、秀吉のバテレン追放を拒否し、加賀の前田利家のもとに行き、異国の地フィリピンのマニラで亡くなった。現在、マニラ市と高槻市は姉妹都市となっている。

「右近と村重」は大河小説の題材になりそうだ。右近と村重は、ともに利休七哲(千利休の7高弟)として知られ、文武両道の人だった。信長と荒木村重、秀吉と高山右近の主従関係をからませ、何故、2人は信頼を得ていたにも関わらず、離反していったのか。2人の心の葛藤、取り巻く女性たち、宗教との関連など描けば面白い。

 

冬、戸外で行うスポーツは日本の四季を実感する。台北に行ったとき、岡山大学に夫婦で留学していた方に「日本は四季があっていいですね」と言われた。

マレーシアに行った時にも、青年に「日本は冬があっていいですね。3ヶ月分の月給を使って、北海道にスキーに行って来ました」と言われた。日本人は四季があることを当たり前だと感謝していない。

 

人間ドック受診女性に「どんなスポーツをしていますか?」と聞いた。スポーツをしていると答えてくれた20人の中で、太極拳は2番人気で4人いた。ヨガが7人で一番多く、スイミングが3人、社交ダンス2人、フラダンス1人、フォークダンス1人、テニス1人、ゴルフ1人だった。

 

筋肉量、特に下半身の筋肉量は加齢とともに確実に減少し、寝たきりの原因となる転倒・骨折を増加させる。太極拳は筋トレになり、転倒・骨折を防ぐ効果がある。太極拳は戦国時代のような戦うための武術ではなく、争わない健康主体の武道として有用だ。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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