上海の食 ・歴史とメタボリックシンドローム
2009年3月20日からの3連休を利用して、中国上海に行った。
朝8時15分のJALのカウンターは、円高のため旅行者が増えたのか400人以上の長蛇の列ができていた。「プサン」「ソウル」などの看板を持った係りの人が、手続きをして下さいと駆け回っている。60分並んで、ようやく荷物をあずけた。
上海は2010年5月から開催される万博で、街中工事をしている。上海浦東空港から市内のホテルまで、黄浦江トンネル工事による渋滞で90分かかった。
ル・ロイヤルメリディアンホテル2701号室に宿泊した。午後3時、ホテルの窓の下には人民広場が見える。上海で最も賑やかな南京東路を東に向かった。大きな建物が多く、奇抜な形をしている。世界中にあるファーストフード店があり、食生活が欧米化している。米国を抜いて世界2位の糖尿病大国となったことも頷ける。
外灘(わいたん)から見る景色は、来るたびに違った姿を見せる。1989年2月に来たとき、対岸の浦東は原野だったが、2001年には高層ビルが林立していた。今回は101階建て492mの上海環球金融中心(森ビル)が新しく立っている。無人トロリーで観光トンネルを通り、対岸の東方明珠塔(テレビ塔)近くの地下鉄に行った。
地図の衡山路に印を付けて見せ、60円の切符を買った。改札の仕方がわからず、まごついていたら、30歳代の中国人男性が身振り手振りのジェスチャーで、親切に教えてくれた。地下鉄2号線はギューギュー詰めに混んでいて、妻とはぐれそうになった。1850万人都市らしく、中央広場駅での1号線への乗り換えはエスカレーターが3台並んで上昇していた。
衡山路駅から11分歩いて、予約していた赤いレンガ色の洋館「サシャズ」にたどり着いた。サシャズは宋家の元邸宅をレストランにしたもので、宋三姉妹の次女は宋慶齢で孫文夫人となり、三女の宋美齢は蒋介石夫人となっている。
歴史を感じさせる木製の階段を上がり、2階の一番奥のテーブルに案内された。正方形に半円形を合わせた広間で、天井も柱も白一色だ。各テーブルの花瓶には紫の胡蝶蘭が飾られていた。広間の全面が格子のガラス窓になっており、眼下に庭が見える。
生肉、海老とホタテ、グリーンスープを飲みおわった6時35分、辺りはすっかり暗くなり、高層マンションの窓に明かりが灯り始めた。牛ステーキ5片、デザートと5品あり、満腹になった。
肉体と精神を使うと、よく眠れる。午後9時にベッドに横たわり、そのまま翌朝まで眠っていた。公共交通機関を使って街を散策すると、メタボ対策となり、ぐっすり眠れる。