北京の食・地下鉄とメタボリックシンドローム
2009年7月19日午前10時、リッツカールトン北京ホテルを出発し、地元の人が行くというショッピング街"西単"に地下鉄で向かった
地下鉄1号線の大望路駅では、手荷物検査を行っていた。地下鉄は、どこまで行っても30円は安い。地球温暖化防止のためだろうか北京の地下鉄は暑い。座れず立っていたら、20歳代のカップルが、私達老夫婦に席を譲ってくれた。北京の人は力の弱い年寄りに優しい。周りをみると40歳以上の人は見当たらない。
建国門、東単、王府井を過ぎ西単駅に着いた。北京の地下鉄は深い。地上に上ると巨大な北京ブックビルが建っていた。大阪にあるジュンク堂書店や紀伊国屋書店に比べはるかに大きい。
医学書売り場は4階にあった。肥満に関する本は約100種類あったが、内容を見ると日本の方が進んでいる。メタボリックシンドロームに関する本は糖尿病が200、肥満100、高血圧100、心疾患60、脂質異常症40と全部で500種類あった。
肥満対策は日本では国策として行っているが、中国やインドでは国策として行うことは難しい。当分、アジアでの肥満対策は日本の優位がつづきそうだ。
逆にタバコ対策は、日本では国を挙げて取り組むことは難しい。7月1日に発表された「OECDヘルスデータ2009」では、2007年時点での毎日喫煙している日本人成人は26%で、OECD平均の23%を上回っている。中国の方がタバコ税を上げるなど国を挙げて取り組んでいる。
再び地下鉄に乗り、CBO(中央ビジネス区)の中心地"国貿"に向かった。今度も、20歳代の男性に席を譲ってもらった。北京の人は高齢者を大切にしてくれる。国貿駅から地上にでると、奇妙な形をしたCCTVテレビが建っていた。
国際貿易中心のショッピングセンターにはプラダ、エルメス、アルマーニなどグローバルブランドが揃っており、2階から1階に降りると宮廷料理店があった。鹿すじ肉の煮凝りとスープを頼んだ。スープはフカヒレ、鮑の切り身、魚の浮き袋、ホタテ貝柱、鳩の卵などを煮込んだものだった。
店の中央の大きな柱に、温家宝首相が来店されたときの写真が額に入れられ飾られていた。その下に32枚の写真が額に入れられ飾られている。近づいてみるとジャッキーチェンやバスケットボールで有名な背の高い選手がいる。日本人がこの店に来ていないか探した。日本の元総理の写真と、大学時代同級生がファンだった女優栗原小巻の写真があった。
路地裏のラーメンは50円と安いが美味しい。メキシコ風味のお好み焼きも45円で、量も十分あった。日本の食堂はどこに行っても値段がほぼ同じだ。日本も50円の食堂ができればいいと思った。