USC同窓会台北と肥満・たばこ
2009年10月29~31日の3日間、グランドハイアット台北で南カリフォルニア大学(USC)同窓会が開催された。
10月29日午前11時5分、キャセイ航空CX565便で台北に向かった。乗客のほとんどが中国人で、35A席の周囲に日本人はいない。機内食のカートが来て客室乗務員が何か聞いている。「オレンジジュース、オレンジジュース、・」と何回か繰り返していたら「パスタ?ライス?」と聞かれライスにした。英語も苦手なのに、中国語はさっぱりわからない。
台北は31℃と暑く、街行く人の7割は半袖を着ていた。グランドハイアット台北1642号室に宿泊した。窓の真正面に世界第2位の高さの台北101がそびえ立っていた。ホテルは全館禁煙で「館内で喫煙すると3万円の罰金」と書いてあった。
午後6時30分、ホテル3階グランドボールルームに560人のトローヤンファミリーが集まった。49台の丸いテーブルあり、1テーブル12人で、私は7番テーブルだった。サーチライトが光る中、舞台中央にカンフウの姿をした上半身裸の男性が背を向けて立ち、後方のドアからインデアンの装束をした人達が入って来るというド派手な演出でウェルカム・ディナーが始まった。
右隣りはUSCの疫学の教授で、女性の癌、特に乳がんの研究をされていた。日本へは5~6年前に高山で行われた小さなミーティングに行ったことがあるという。
USC医学部は疫学が売りで、全米ナンバー1だ。日本で肥満・糖尿病が増加していると話すと「日本では肥満をあまり見かけなかった。どうして糖尿病が多いのですか」と聞かれた。「日本人は太ってもBMIはそれほど増加せず、お腹に脂肪が貯まり糖尿病になる」と説明すると納得された。
米国で肥満が増加している原因と対策を聞くと「ファーストフードの量が多いことと、ペットボトルのカロリーの多い飲料をたくさん飲むことが大きな要因だ。ファーストフード1個当たりの分量を減らし、飲み物も砂糖を使わない低カロリーの飲料にすればいい」と答えられた。
その隣の夫妻もUSCの疫学の教授で、呼吸器、特にたばこと肺癌を専門にされていた。肥満とたばこ対策について聞くと「ニューヨークのレストランのメニューは、値段といっしょにカロリーが書いてある。肥満対策は教育が最も重要だ。
たばこの値段を上げると吸う人が減少する。たばこ1箱はイギリス12ドル、米国7ドルで、台湾は安い。たばこ対策は、価格を上げるのが最も効果がある」と答えられた。
フルコースのディナーの後、5つの大太鼓によるショーがあり、午後10時USC同窓会台北のオープニング・ナイトは幕を閉じた。