流行語大賞とメタボリックシンドローム
2009年12月1日流行語大賞が発表され、年間大賞は"政権交代"に決まった。
2009流行語大賞トップテンにはその他、こども店長、事業仕分け、新型インフルエンザ、草食男子、脱官僚、派遣切り、ファストファッション、ぼやき、歴女が入った。
2006年の流行語大賞の年間大賞はイナバウアーと品格で、"メタボリックシンドローム"は3位だった。メタボリックシンドローム診断基準検討委員会委員長をされた松澤佑次第102回日本内科学会会長は「メタボリックシンドロームを単なる一時的な流行に終わらせてはならない」と言われ、授賞式を辞退され、代理に日本内科学会事務長が出席された。メタボリックシンドロームは単なる流行に終わらず、現在、定着している。
2006年10月26日、「今年1月メタボリックシンドロームの知名度は10%だったが、現在80%になった。メタボ対策も半分成功したな」とメタボ撲滅キャンペーンに深く関わった4人で、ビールで乾杯した。後は行政の手に委ねられた。
2009年11月厚生労働省から2008年度国民健康・栄養調査が発表され、男性肥満者(BMI25以上)の増加にストップがかかったことが明らかとなった。20~60歳代男性の肥満者の年次推移は、2000年の27.6%から2006年の31.6%まで漸次増加し、その後2年間で2008年には29.6%と逆に低下している。
40~60歳代女性肥満者の割合も、2006年24.1%から2008年21.7%に減少し、メタボ撲滅キャンペーンの効果が表れてきているのだろう。
米国オバマ医療改革では、これからメタボ対策が始まる。米国の肥満(BMI30以上)は2008年の31%から2018年には43%に達するとみられている。医療費の中で肥満によるものは20%に達しており、10年後も肥満者の頻度を上げず現在と同じにとどめると、医療費を2000億ドル(18兆円)下げることができると考えられている。
企業の健康増進プログラムに従業員が参加し、処方された健康改善目標を達成すれば、保険料を最大30%軽減するという内容になっている。1世帯当たり年間数千ドルの軽減もあり得るので、期待度は大きい。健康増進プログラムに参加しない時には、割高の保険料を払うというペナルティが科される。日本の方が4年以上進んでいる。
12月13日、高槻城跡公園へ行き、18人で青空太極拳を行った。寒風の中で、手袋をしたが帽子を忘れ、耳が冷たくなった。雀の鳴き声を聞きながら、枯葉の木と緑の木の混じりあう空間で、冷たい空気を吸って行う太極拳は心地よい。
隣の球技場では中高年男性が2面で野球を、3面でテニスを行っていた。冬の季節、アウトドアで行うスポーツも粋なものだ。