ウエスト85cmの真実とルビコンの贈り物

2010年2月15日

    2010211日午後10時からテレビ大阪(東京)の番組「ルビコンの決断」で「メタボリックシンドローム・ウエスト85cmの真実」が放映された。全国放送はBSジャパンで217日水曜日午後10時から放送される。

 

前半はCTスキャンを使って内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム)を研究し始めた1980年頃の話で、松澤佑次先生(現日本肥満学会理事長)が38歳、私が30歳の時である。

松澤先生を演じる金田明夫は救命病棟24時、感染列島、風林火山、華麗なる一族、官僚たちの夏などに出演し、私を演じる北山雅康は織田裕二の「踊る大捜査線」や木村拓哉の「HERO」に出演している。

 

体比重を測定するために使用していた水槽が再現され、蛇口から出る水が青いポリバケツに入るところなどよくできている。写真と話だけで、これだけ忠実に撮れるとはと感心した。CTスキャンのコピーをハサミで切って、微量天秤で皮下脂肪や内臓脂肪を測定する場面もリアルに撮ってあった。

30年前使用していた皮下脂肪厚計も出てきた。肥満女性が重すぎて大阪大学病院のCTスキャンの台が動かなくなったり、この女性がハンバーガー店に行ったりしていたというエピソードも取り入れられていた。

メインナビゲーターは木村佳乃で、ジャーナリストの池上彰さんがメタボリックシンドロームについて、わかりやすく解説されていた。

 

前日の10日、松竹京都撮影所の黒田満重さんから「明日、ルビコンの放送があります」と電話があった。黒田満重さんは赤かぶ検事奮闘記、鬼平犯科帳、京都殺人案内などの制作主任をされている。

 12日、ルビコンを観た職場の看護師さんから「メタボリックシンドロームがどうやってできたのかよくわかりました」、検査技師さんから「大変だったんですね」と声をかけられた。偶然観たという高校の先輩からも電話がかかってきた。

夕方行った高槻の太極拳仲間も何人か観ており「若い優しそうな俳優さんでしたね。似たような人をよく探してきましたね。俳優さんの顔を覚えたので、今度あの俳優さんが出てきたらすぐわかります」などと言われた。

 13日も職場の事務の人に「チャンネルをひねったらメタボをやっており、途中から見ました。みんなに知らせてもらっていたらよかったのに」と言われた。

 

誰より喜んでくれたのは、この夏東京へ嫁ぐ娘だった。東京の彼氏に電話で連絡し、ルビコンを観て「すごいお父さんだね」と言ってくれたそうだ。幼稚園、小学校時代、寝顔しか見ることができなかった娘が立派に育ち、嫁ぐ娘へのいい贈り物になった。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
目でみる臨床栄養学 UPDATE
メタボリックシンドローム

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