西宮武田尾温泉の桜とメタボリックシンドローム
2010年4月10日土曜、兵庫県西宮市にある武田尾温泉に、友人7人で宿泊した。
宿泊するマルキ旅館に車で向かったが、山の中に所どころ見えるピンクの山桜が色鮮やかだ。マルキ旅館は武庫川の渓谷沿いに建っている、武田尾温泉最古の旅館だった。豊臣方の落武者の武田尾直蔵が発見したと伝えられている。
健脚組の3人は阪急宝塚線中山駅から4時間山歩きをして、汗を流しながら到着した。残りの3人は東京、京都、大阪からJRでやって来た。JR武田尾駅は宝塚駅から3つ目と大阪から近く、関西の隠れ家的温泉だ。
2部屋に分かれ私達4人は2階にある桐の間に泊まった。窓の外の桜は満開で小鳥のさえずりが聞こえ、その向こうには武庫川の渓流が流れている。大阪駅からJRでわずか40分とは考えられない閑静さだ。
7人は大学のクラブを中心としたメンバーで弁護士、公認会計士、証券、損保、メーカーをしており、4年前は大分県湯布院温泉、その前は三重県鳥羽に一泊旅行をした。
岩盤をくりぬいた厳窟風呂と露天風呂に入り、広間で三田牛のすき焼き4人前と、しゃぶしゃぶ3人前を7人で食べた。前菜には、子供の頃よく採りに行って食べた、なつかしい土筆(つくし)もあった。
夕食後桐の間に全員集まり、部屋の中央におつまみを置いて、ビールや水割りを飲みながら、深夜まで政治・経済の話や昔話をした。話題豊富でエネルギーのある人達ばかりで、新聞やテレビではわからない最新情報を聞くことができ、いつも元気をもらっている。
4月11日、窓の外の桜は、昨夜の雨で半分葉桜になっていた。窓の外の桜の木の横には楓の木があり、秋は紅葉がきれいだろう。
午前10時、武田尾温泉を出発して高槻に行き、城跡公園で花見を行っていた太極拳仲間11人に合流した。昨夜、少し雨が降ったそうだが、幸い桜の花は満開で、桜の花びらがシートの上にひらひらと落ちてくる。毎年、手の込んだ料理を持って来られる58歳のSさんは、今年はカボチャのサラダや桜餅を作って来られていた。
重見師範夫妻が「福岡に住む友人数人から太極(第181号)やインターネットを読んで電話をくれた」と喜んでおられた。重見先生のことを3月25日発行の太極の"高槻城跡公園での太極拳"や私のブロブ"メタボリック教室"に紹介している。私が書いたもので一人でも喜んでもらえる人がいると思うと、素直に嬉しい。
一日に一度は自然に触れ、何か一つでも新しいことを経験し、一日一日を悔いのないように生きている。この2日間は、友と語り合い、桜の花に感動することができた。