萩の食とメタボリックシンドローム
2010年8月15日、母を連れ4人で山口県萩市に行った。
萩へ行くのは小学生の時、父母と行って以来、50年ぶりだ。午前9時半庄原を出発したが、すぐに冷房が効かなくなった。88歳で広島県最高齢?の現役歯科医をしている母が、熱中症になるのではないかと心配した。
午後4時半、松陰神社近くの萩本陣に無事到着した。吉田松陰は処刑される1週間前に「親思う心にまさる親心、今日のおとづれ何ときくらん(自分がどれだけ親のことを思っていても、親が私を思う気持ちははるかに大きい)」と詠んでいる。
萩本陣712号室から見る夕日は、午後6時55分、日本海に沈んだ。部屋でNHK大河ドラマ「龍馬伝」の長州の場面を見ながら、高杉晋作の好物だったという鯛荒炊き(鯛兜煮)を食べた。ふぐタタキ、甘鯛とズワイ蟹はりはり鍋、黒毛和牛ロースステーキもあったが、あわびの踊り焼きバターが一番美味しかった。
8月16日9時半宿を出発、「萩しーまーと」で魚の王様"のどぐろ"の一夜干しを6箱買った。猛暑の中、550km走行し、午後9時半ようやく伊丹の自宅に着いた。
前々日の8月14日、東京で社長をしている高校の同級生から「今お盆で庄原へ帰省している。老後の田舎暮らしために家を新築した」と、携帯電話がかかってきた。清酒「比婆美人」を買って、友人宅の新築祝いに行った。高校時代は物静かだったが、東京の大学の応援団に入って、急に社交的で積極的な人間に変身した。
メタボリック教室第300段「天神祭大阪大学奉拝船」の反響は大きかった。学生時代に木刀を持ち歩いていたという"伝説の阪大応援団長"から「阪大船上の様子、私の後輩が頑張ってくれたことがよくわかりました」とメールが来た。
別の阪大応援団OBからも「天神祭は川岸から見る物だと思っていましたが、こんな楽しみ方もあるものかと初めて知りました」とメールが来た。
天神祭阪大船で、司会の桂春蝶が4回生の副団長に「応援団部員は『クェー、クェッ、クェッ』と言いながらやってくる応援団OBにボコボコにされるのですか?」と聞くと、ポマードで髪をオールバックにした副団長は「今はそんなことはありません、上下関係はありますが」と答えていた。
昔の応援団には人気漫画"熱笑!花沢高校"に出てくる青田赤道のような、生まれつき豪快な団員が多かったのだろうか。京都の大学の元応援団長に聞くと、応援団に入部して来る学生は青田赤道のタイプは少なく、力勝男のような変身願望のあるタイプの学生が多かったそうだ。
人の心もメタボリックシンドロームと同様に、遺伝だけでなく環境による影響が大きい。