パリの恋人と歯科医療の現状
2010年10月23日、大阪マルビル第1ホテルで近畿庄原格致高校同窓会が開催され、72名が出席した。
広島県庄原市から、庄原市役所の方も来られていた。庄原でも高齢化が進み、過疎になっている。中国縦貫道庄原インター付近に工業団地を作り、企業を誘致しているという。
観光産業にも力を入れ、パク・シニャンとキム・アジュン主演の韓国ドラマ「ヘブン」(仮題)のロケ地に決まった。国と地方が協力して海外ドラマの誘致をするのは全国で初めてで、庄原市の豊かな自然や昔ながらの風景が舞台となり、ロケは年内に実施される予定だ。
パク・シニャン主演のテレビドラマ「パリの恋人」は毎週、楽しみにして観ていた。2005年7月23日、韓国ソウルで「パリの恋人ロケ地巡り」をした。パク・シニャンが服を着てそのまま飛び込んだハイアットホテルのプール、南山公園の噴水と階段、江南のバー、学生路の山の上の家などを見学した。
庄原格致高校の福山友善校長は「2010年7月16日発生の庄原市川北町のゲリラ豪雨では、野球部員が夏休みにボランティアで土砂の除去作業をやってくれた。それが朝日新聞に掲載され、新聞に載った写真が来年、学研出版の中学保健体育の教科書に、"社会を支えるスポーツマンのボランティア活動"として掲載される」と話された。
特別講演は、伊藤玲子歯科医による「歯科医療の現状」だった。歯の磨き方から、最新のインプラントまで44枚のスライドを使って、27分で話された。出席者の多くは高齢で、歯周病から歯が抜けるなどの人もいて、役に立ったようだ。
歯周病は歯の周囲を支える組織の病気で、糖尿病や肥満・メタボリックシンドロームでは歯周病にかかりやすくなる。歯周病になるとTNF-αなどインスリン抵抗性を引き起こす炎症性サイトカインが放出され、糖尿病になりやすくなる。
米国ボストン大学歯学部ヴァンダイク教授らは、糖尿病を高率に発症するピマ・インディアン2000人を検討し、糖尿病患者の歯周病発症率は健常者に比べ1.95倍になっており、細菌が増殖する歯周ポケットの障害が大きいほど血糖コントロールが悪くなっている。12年間の追跡調査で、歯周病を併発している人は2倍死亡率が高く、死因として心筋梗塞など心臓病が2.7倍に、糖尿病性腎症の死亡率も有意に上昇していたと報告している。
糖尿病では歯周病を放置しておくと、心臓病・腎臓病につながり死亡率を高めるおそれがある。毎日3回食後に歯を磨き、歯間ブラシ・糸ようじなどで歯の手入れをし、歯周病になったら早めに治療することが必要であろう。