山陽・九州新幹線とメタボリックシンドローム
2011年2月5日土曜日、3月12日に開業する山陽・九州新幹線「みずほ」「さくら」に試乗した。
午後1時20分、JR新大阪駅1階の4~8号車プラカードの前に200人が整列し、ぞろぞろと階段を昇って3階に行った。みんな身を乗り出してワクワクしながら待っていると、白藍色の新しいN 700系の車両がホームに入ってきた。
私達は5号車7番CD席に座った。指定席の座席は左右とも2列と、ゆったりしている。鶯色の座席や窓の日よけは日本の山並みを思わせる遠山模様で、テーブル、手すり、棚も木目調で和を感じさせ、高級感がある。
1時59分、新大阪駅をゆっくり動きだすと「北は北海道から南は沖縄まで14万4714名の応募があり・・」とアナウンスがあった。新神戸駅を発車すると、4号車から肩に大きなビデオカメラを担いだ人やマイクを持った人達が大勢入って来て、通路はマスコミの人達で動きにくい状態となった。
私達の前の5、6番CD席、3,4番CD席は親子4人づれで、各テレビ局や新聞社から終始インタビューを受けていた。メディアが6号車に移動した後も、乗客は「夕方のニュースに出るかもしれない」など知人にメールし、みな興奮していた。
午後2時35分から5分間、6号車の後ろ半分にあるグリーン車を見学した。座席は濃藍色で前の座席との間隔が広く、手すりは古代桜調で重厚感がある。7号車には椅子がベッドに変わる多目的ルーム、おむつ交換台のある多機能トイレ、5号車には全面ガラス張りになったパウダールームがあった。
2時46分、外の景色を全く見ないうちに、あっという間に岡山に到着した。2時58分引き返し地点の岡山駅を出発、一眼レフを持った鉄ちゃん、鉄女が歩きまわって写真を撮影していた。午後3時44分、無事新大阪駅に着き解散した。帰宅すると、関西テレビ、読売テレビで試乗のニュースをしていた。
2月6日の産経新聞、読売新聞、朝日新聞1面に、試乗の親子4人の車内写真が載っていた。
2月7日、職場に行くと看護師さんに「土曜日5時の4チャンネルのニュースに、先生の顔が大きく、はっきり映っていましたよ。隣の黒い服を着て横を向いていた人は奥さんですか?」と聞かれた。私達の席から後方へ、ビデオカメラを映しながら歩いて行ったのが毎日テレビだったのか。
日本の新幹線の技術は素晴らしい。日本が世界に誇れる新幹線、日本が世界に先駆けて提唱したメタボリックシンドロームの概念(内臓脂肪の蓄積が基盤で糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化症が発症する)など、日本発のものを大切に育てていきたいものだ。