5がん検診受診率とアメリカ西部荒野の旅
2011年10月1日、新大阪ワシントンホテルプラザで「第33回関西総合健診医学懇話会」が開催された。
一般演題で、みどり健康管理センターの堺義子らによる「対策型5がん検診への取り組み」があった。大阪府の5がん検診受診率は、平成22年度国民生活基礎調査によると、胃がん・肺がんが47都道府県中47位、大腸がんが46位、乳がん・子宮がんが44位と低迷している。
午後6時30分から懇親会があった。「インターネットで調べ物をしていたら、先生のブログが出てきました。学生の頃、世界一周されたんですね」と言われ、旅行の話がはずんだ。米国肥満研究留学中、家族4人で9日間の車の旅に出たことがある。
1984年4月3日午前8時28分、鍋・米・食料を愛車"白いカマロ"に積みロサンゼルスを出発、宿も決めず東へと向かう。アリゾナ州キングマンのベストウエスタンに宿泊した。米国のモーテルは、炊事場があり料理ができる。炊飯器でご飯を焚き、缶詰めを食べた。
4月4日、グランドキャニオンに行った。赤茶けた地層が重なる大峡谷に立ちつくした。高地にあり風が吹いて寒い。ロッジに宿泊した。
4月5日、ユタ州にあるモニュメントバレーに行った(写真)。砂漠の中に、垂直にそそり立つ記念碑のような岩に圧倒される。雄大な光景に引き込まれ、砂漠の中に入ると車が走りにくくなった。人と車は全く見えず、道路に出るまでハラハラした。
4月6日、4つの州が交わったフォーコーナーから、コロラド州に入った。コロラド州のトイレの便器は高い位置にある。ほとんどが背の高いアングロサクソンの人達だった。
4月7日、ニューメキシコ州からアリゾナ州へ入り、ピマインディアンの村で砂絵を買った。4月8日、巨大な隕石が衝突した直径1.5km深さ170mのメテオクレーターを見学、緑の山が見えるセドナに宿泊した。
4月9日、フェニックスの街を散策、モーテルでカレーライスを作って食べた。4月10日、スコッツデールの街に行った。4月11日、国道10号線でロサンゼルスの自宅に帰った。9日間で3380km走行、ガソリン代・宿泊代全て込みで1374ドルだった。
大阪人は、将来のことはあまり心配せず「癌になったら、その時はその時だ」的な気質がある。アメリカ西部荒野の旅は大阪人風の行き当たりばったりの旅になったが、5癌検診は早期発見・早期治療のため受診した方がよいだろう。