庄原格致高校同窓会とシンガポール修学旅行
2011年10月22日、大阪マルビルにある大阪第1ホテルで「近畿庄原格致会」が開催され、60名が出席した。
庄原市は広島県の北東部に位置し、島根県・鳥取県・岡山県の3県に接し、西日本で最大の面積を有している。4万4000人あった人口は現在4万人を割り、39あった小中学校は26校に統廃合された。2014年には3万7000人になり、65歳以上の高齢者が40%を超えるという。
庄原格致高校の校長先生は「県北の生徒200人が広島市の高校に通うようになり、20人定員割れとなった。名門大学に進学できない、スポーツの全国大会に出られない、というのが定員割れの大きな要因だ。このままでは統廃合されるかもしれない。河合塾と提携し、塾で1番人気のある講師に国語・数学・英語の指導をしてもらっている。生徒たちは、生き生きして講義を受けている。格致高校の先生も張り切って、時間外にもかかわらず朝7時から、あるいは午後7時まで補習授業をしている」と挨拶された。
懇親会で校長先生に、「1968年に卒業した私たちのクラスは、京大法学部に入学し日銀総裁の片腕となったり、阪大経済学部や広大医学部に入学したものもいる。ラグビーも全国大会に出場した。庄原にも潜在能力がある生徒がいる。1965年4月の入学式で、私の父(写真)は父兄を代表して『田舎の高校からでも、いい大学に入学できるよう頑張ってほしい』と挨拶した。当時は、父兄も教師も緊張感を持っていた」と話した。
校長先生は「県北の高校から医学部に入学できなくなっている。1970年代から手をつないでゴールするような時代になり、県北の高校ではそれが30年もつづいた。県北の教師や父兄はのんびりしていた」と答えられた。
2012年のNHK大河ドラマは「平清盛」で、広島県の宮島などが舞台となる。写真は父母姉と宮島に行った時のものだ。9月広島県呉市の海上で、大河史上最大規模の海上ロケが行なわれたという。国立呉高等看護学校に入学した庄原格致高校のクラスメートは、国立循環器病センターの総師長になっている。
校長先生は最後に「英語が必要な時代なので、英語教育に力を入れている。修学旅行も、英語圏で東南アジア・中国・インドの文化を学ぶことができるシンガポールにした」と言われた。期待できそうだ。みんなで校長先生を激励し、同窓会の幕は閉じた。