宝塚市中山寺の食・紅葉と健康長寿・子宝の島
2011年12月4日、兵庫県宝塚市中山寺に紅葉を観に行った。
午後0時20分自宅を出発、途中JR中山寺駅南のグルメ通りにある「洋食ラバン」でシェフ特製ビーフシチューを食べた。壁には笑福亭鶴瓶とシェリーがテレビ番組で取材にきた時の写真があり「ラバンさんへ、カツサンドありがとう、2011.8.26」と書いた色紙があった。
午後1時40分、中山寺に着いた。中山寺は聖徳太子によって創建され安産の寺として名高い。"安産の腹帯"をもらいに、妊娠中の妻と来たことがある。門前には鯛焼き・金平糖・スーパーボールなどの出店が並んでいた。仁王の門をくぐり石畳の道を歩くと左手に宝蔵院、観音院があり、庭の紅葉は深紅になっていた。
エスカレーターを上がると五百羅漢堂があり、堂内には700体もの小さな羅漢があった。さらにエスカレーターで上がると、豊臣秀頼が亡き秀吉のため建てた本堂があった。中山寺はエレベーターも完備されており、脚の不自由な人や高齢者にやさしい寺だ。
本堂の左には、朱色・金色の色鮮やかな大願塔があった。梅林、奥之院あたりの紅葉も色づいていた。観音茶屋の前の広場から、阪神間の街が一望できる。甲山(かぶとやま)の上には、太陽が黄金色にさんさんと輝き眩しい。ジャンボ機がゴーという轟音を響かせ、左に大きく旋回して行った。
境内では着物をきて赤ちゃんを抱いた若いお母さんの姿が目立った。日本はかって子宝の島だった。現在も子宝の島がある。鹿児島県徳之島3町は出生率上位3位を独占し、日本一の子宝島となっている。徳之島伊仙町の2003~2007年の合計特殊出生率は2.42人、天城町、徳之島町の出生率も2.18人と高く、人口を維持する2.08人を上回っている。
また、徳之島伊仙町は2人の長寿世界一を輩出した長寿の町としても知られている。1986年120歳で亡くなられた泉重千代さん、2003年116歳で亡くなられた本郷かまとさんは、ともにギネスブックに載っている。人口わずか7242人の町から2人の世界一を出している。
鹿児島県と鹿児島大学の共同研究によると、徳之島の土は海水に近く、さとうきび・馬鈴薯・パパイアには鉄・亜鉛・マンガンが本土の食物より多く含まれている。海水の成分に似た土で栽培された食物を食べると長寿につながるのではないかと考えられている。しかし、徳之島も近年食生活の欧米化とともに、若くして亡くなる人が増えているという。
中山寺では赤ちゃんを中心に、父母・祖父母の家族連れも散見された。昔懐かしい光景だ。子宝の島だった日本は、少子・長寿の島となっている。メタボ対策と少子化対策で、健康長寿・子宝の島を目ざしてほしいと思った。