大阪医療開国構想はディナーのあとで
2011年12月15日午後6時から、大阪市北区のホテルで「EMIKOディナーショー」があった。
EMIKO(藤田絵美子)さんは故藤田まこと氏次女で、ゴスペルソング・クリスマスソング・歌謡曲を歌われた。幼少時から都はるみ・石川さゆり・八代亜紀の演歌が好きで、14歳の時「必殺仕事人」のエンディングテーマ"さよならさざんか"を歌われている。
ニューヨークで本格的にゴスペルを習われ、高音のきれいな歌声をされていた。「はぐれ刑事純情派などよく再放送されるので、父はまだ生きているような気がする」と話された。
ディナーの前菜は"鮪のロミロミ仕立て"、メインディッシュは"日吉豚ロースの炙り焼きとポテトグラタン黒胡椒ソース"だった。
ディナーのあとで、財務省OBと"大阪を発展させるにはどうしたらいいか"話をした。財務省OBは「大阪は既得権益で硬直化し、人も物も動かなくなっている。新しいリーダーになって、今が大阪を変えるチャンスだ。有能な人材を抜擢すれば、いいアイデアも出てくる。人と物が動き、大阪に人が集まるようになれば、大阪にも活気が出てくる」と言われた。
また、財務省OBは「大阪は医療分野に力を入れるとよい。米国におけるここ10年の伸びは、ほとんどが医療分野の伸びによる。医療は最も成長する分野なのに、日本は規制で枠をはめ、成長できなくしている。皆保険制度では必要最低限の医療を行い、大阪を最先端の高度医療を行う医療特区にして、世界から大阪に医療を受けに来るようにすれば、大阪は発展する」と言われた。
財務省OBが既得権益に否定的で、規制緩和を考えられていたのは意外だった。
12月22日夕刊に、「国際戦略特区に7地域」「関西医療・蓄電池に集中投資」「競争力強化へ規制緩和」の見出しで、記事が載っていた。国が指定する"国際戦略総合特区"は、国際競争力のある産業の育成が目的で、指定された場合は法人税や所得税などの優遇措置や規制緩和の対象になる。全国各地の11地域から申請があり、7地域が最終候補に残った。
関西イノベーション国際戦略総合特区は大阪駅周辺を産官学の市場づくりの場に、京都市内を再生医療に、北大阪・彩都を次世代ワクチンの開発に、播磨科学公園都市を革新的創薬研究に、神戸医療産業都市を先端医療機器の開発に、関西空港を薬品物流インフラ強化にというもので、合計評価点で7地域中1位となっている。
日本では高齢化が進み、今後益々医療が重要になってくる。豊かな国づくりのために、大阪から医療によって日本を発展させる改革に期待したい。