東京渋谷・青山の食と街歩き

2012年3月24日

    2012317日午後010分、新大阪から"のぞみ340号"4号車11A 席で、東京品川に行った。品川駅から乗ったJR山手線は、土曜日の昼にもかかわらず乗客が多い。

渋谷駅に直結した「渋谷エクセルホテル東急」1818号室に宿泊した。眼下に首都高速・JR山手線が、前方中央に恵比寿ガーデンプレイスが見える。ホテル内の照明は、節電のため少し暗くなっていた。

 

午後4時から渋谷の街を歩いた。渋谷109は若い女性が圧倒的に多く、細い体型をしている。渋谷センター街からスペイン坂、パルコ、マルイと傘をさして歩いた。渋谷駅周辺の喫茶店はどこも行列で、座って休憩する場所が見当たらない。

午後540分、ホテルから見下ろす忠犬ハチ公前広場は、傘で埋め尽くされていた。東京は人が多い。渋谷にいると、日本の少子高齢化社会が実感できない。

 

午後650分、ホテルを出発、東京メトロ銀座線で外苑前駅に向かった。大阪の友人から安くて美味しいと勧められた「蟹漁師の家青山本店」に行った。たらば・ずわいの刺身と浜ゆで盛り合わせ、たらばのクリームコロッケとトマトクリームスパゲッティー、蟹チャーハンを食べた。商船三井がアラスカから直輸入した蟹だという。

 

昨年311日起こった東日本大震災では、商船三井の豪華客船「ふじ丸」が活躍している。客船による支援活動(食事、入浴などのデイユースサービス)が319日に企画され、実現した。41112日は大船渡港で1000人(大船渡市、陸前高田市)、1314日は釜石港で300人、15日は大船渡港、1617日は宮古港で利用されている。デイサービスの内容は新鮮な野菜を中心とした食事、大浴場での入浴、客室の利用、船舶公衆電話の開放、携帯充電器の提供、映画上映などだった。「いつか"ふじ丸"で船旅がしたい」と、被災者から喜ばれたという。

 

318日午後8時、東急百貨店東横店にある「渋谷松川」で"うな重"を食べた。シラスウナギ(稚魚)の不良でウナギ価格が暴騰し、値段が高くなっていた。鰻は背開きで、関西の腹開きと異なっている。鰻の肝吸いは、新鮮な肝の生臭さを消すため、香ばしく焼きあげてあった。

 

319日午前9時、ホテル25階にある「旬彩」で和定食を食べた。目前に明治神宮・代々木公園の森が広がり、その向こうに新宿の高層ビル街が見える。右にずっと進むと、5 22日に開業する東京スカイツリーが見えた。 

東京は人が多くて物価も高い。一見すると、暮らしにくいように思う。だが、東京に行くといつも感じる、都会の中に緑を。自然との調和を図ろうとする東京の姿を、垣間見たような気がした。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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