映画「あなたへ」とカナダ10日間の旅
2012年9月3日、高倉健主演映画「あなたへ」を観に行った。
館内は、老夫婦など高齢者が多い。富山の刑務所のシーンから始まり、高校時代に観た「網走番外地」シリーズを懐かしく想い出した。高倉健が、「生まれ故郷の海に散骨してほしい」という妻からの遺言で、富山から長崎県平戸へ行く話だ。途中、いろいろな人と出会いながら旅をつづける。
9月4日、映画「あなたへ」が、カナダで開催中の「第36回モントリオール映画祭」で審査員特別賞を受賞した。
カナダへは、第7回国際肥満学会に出席するため、1994年8月19~28日の10日間行った。
1994年8月19日、伊丹空港を出発、ロサンゼルス、デトロイトを経由し、トロントに入る。ウェスティン・ハーバー・キャッスルホテルに宿泊した。
8月20日、観光バスで市内観光をし、午後ミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」を鑑賞。夕方5時からの国際肥満学会のオープニングには、鳥取大学の大関武彦先生と京都大学の河田照雄先生が来られていた。日本人に出会うとホッとする。
8月21日、「欠席日数を考慮した小児標準体重(㎏)=身長(m)の3乗×13(図 表示 )」を発表、痩せと肥満で休む理由を聞かれる。阪大2内の7人で、インスリンを発見したバンティングがいたトロント大学を見学した後、歩いてチャイナタウンに行き中華コース料理(なまこ、ロブスター、ふかひれスープ)を食べた。
8月22日、ブレイ教授の基調講演で、"男女とも加齢とともに内臓脂肪が増加する"という阪大2内の論文が引用されていた。
8月23日午前9時、地下街に行った。人通りはなく、ロープ一本で、タオルなど商品がむき出しになっていた。世界一安全な街というだけのことはある。13人でナイアガラへ行った。激しい滝で、しぶきが凄い。青いビニールをかぶって、ヘリコプターに乗り、上空から遊覧した。
8月24日夜、6人でディナー・シアターに行った。馬に乗った黄色い騎士が、槍で戦うショーを観ながら、一羽丸ごとチキンやリブを食べた。
8月25日、トロントからカナダ西海岸のバンクーバーに行った。夜11時でも、世界中からの旅行客で賑わっていた。
8月26日、観光バスに乗ると、26人中、アジア系は私一人だった。キャピラノ渓谷と吊り橋を見学し観光バスに戻る途中、吉田俊秀先生と井口利樹先生にバッタリ出会った(写真 表示 )。
「また一枚脱ぎ捨てる旅から旅」種田山頭火。限りなき命であればこそ、人は旅をする。高倉健が10日間の旅で多くの人と出会ったように、カナダ10日間の旅で雄大な自然や多くの人とふれ合うことができた。