台北圓山大飯店の食と淡水街歩き
2012年9月15~17日、敬老の日を含む3連休、台湾に行った。
9月15日午前11時10分関空発、CX565便61D 席で台北桃園空港に向かった。出発ゲートには読売テレビなど報道陣が来ていた。著名人が同乗しているのか。8月末、ホンハイ郭会長がシャープとの話し合いに来日した時、隣に見覚えのある顔がテレビに映っていた。蕭萬長台湾前副総統(メタボ教室第253段:デジタル時代とメディア)だった。
午後2時15分、圓山大飯店(グランドホテル台北)812号室に宿泊した。圓山大飯店は高台にそびえ立ち、赤い屋根と大きな柱が特徴的で、台北のランドマークとなっている。1952年、蒋介石夫人宋美麗が迎賓館として建設したもので、1972年には世界のホテル7位にランクされている。
部屋は広々とし、天井が高い。バルコニーに出て、台北市街を一望した。眼下に緑の木々、赤い門、周囲を基隆河が流れ、その向こうに高速道路が東西に走り、正面に台北駅、左に台北101が見えた。
午後4時、夕陽が美しい港町「淡水」に行くため、シャトルバスでMRT(都市鉄道)圓山駅に出た。駅の真上を飛行機が、地上すれすれに松山空港に降りて行く。トークンを買い、駅構内に入った。エスカレーターは、大阪と同じで右側に人が立っている。
MRTの車内は満席だったが、若い女性2人が、私達に席を譲ってくれた。台北の若者は老人に親切だ。淡水駅前のセブンイレブンで、20元(1元=2.7円)の水と8元の煮卵を買い、淡水河畔のベンチに座って食べていたら、小雨が降り始めた。
午後7時、圓山大飯店VIP階にある広東料理「金龍」に行った。レストランの前には、サッチャー首相、アランドロン、エリザベステイラー、チャールズブロンソン、ペヨンジュン、ピ(レイン)、欧陽菲菲ら26枚の写真が飾ってあった。
金龍は赤い大きな柱16本で囲まれ、窓から見える台北の夜景がきれいだ。天井は6480の龍で埋め尽くされ、屏風にも龍の彫り物がたくさんあった。ホテルには龍の彫り物が20万以上あるという。
台湾ビールを飲みながら、鮑スライスとナマコの姿煮込み、エビXO醤がけ、ケールと青菜のニンニク炒め煮、圓山チャーハン、デザートにハスマ入りココナッツスープを食べた。ナマコとハスマの食感がいい。
午後8時半部屋に戻り、広々としたバルコニーから、台北市街を眺めた。同じ光景を、圓山大飯店に宿泊したレーガン大統領や、クリントン大統領も眺めたことだろう。
午後9時ベッドに横たわり、いつの間にかぐっすり眠り、気がつくと翌朝6時になっていた。圓山大飯店は奈良ホテルに似て、緑に囲まれた丘の上にあり、くつろげる癒しのホテルだった。