京都鈴虫寺の紅葉と三条木屋町の食
2012年12月1日、京都市西京区にある臨済宗華厳寺(通称鈴虫寺)に行った。
午前10時自宅を出発、小雨の中を中国道・名神高速を通り、JR二条駅で待ち合わせをして鈴虫寺に向かった。駐車場に着くころ雨は止んだ。黄色い紅葉はきれいだが、真っ赤な紅葉は落ち始めていた。
鈴虫寺は6回目になる。京都で、最初に冷暖房完備をしたお寺で、鈴虫を飼育するため1年中25℃に保たれている。トイレがウォシュレットになっているのも有り難い。緑の空気を吸い、毎回違った講話(メタボ教室67段「健康保険制度」)を聴くことができる。東京など遠方からのリピーターも多く、最近では上沼恵美子さんが訪れたという。
午後0時40分から27分間、講話があった。近頃、家族との対話が少なくなっている。8つの挨拶、起きた時は「おはよう」、食事の時は「いただきます」「ご馳走さまでした」、仕事や学校に行く時は「行ってきます」「行ってらっしゃい」、帰った時は「ただいま」「お帰りなさい」、寝る時は「おやすみ」から始めるとよいと話された。
鈴虫寺の裏は竹林で黒竹、白竹、亀甲竹があった。墓地からは、京都タワーなどの京都市街や東山連峰が見渡せ、眺めがいい。
午後2時30分、三条木屋町の高瀬川沿いにある料亭「モリタ屋木屋町店」に行った。モリタ屋は創業明治2年の老舗で、京都で初の牛肉専門店だ。入口は細い路地だが、奥行きが深く細長い町屋で、東は鴨川に面している。
2階お座敷個室で、"モリタ屋京籠膳"を食べた。小鉢はローストビーフ、牛肉しぐれ煮、くもこ(白子)、ユリ根の白和え、天ぷら、黒胡麻豆腐の六種盛りだった。黒毛和牛のステーキが柔らかい。京都丹波の自社牧場で飼育し、枝肉専用の冷蔵庫でじっくり熟成していているという。中庭を見ながらの食事は、京都の風情を感じた。
タルトの人気店「キルフェボン京都」に行った。超満員で、店内で食べるカフェは90分待ち、テイクアウトは10分待ちとなっていた。京都の人は新しもの好きだ。イチゴ、メロン、葡萄、パイナップル、蜜柑、無花果、柿、バナナ、洋梨、ブルーベリーがのった季節のフルーツタルトを買った。果物の種類が多く、クリームがあっさりしている。
創業200年の「月餅家(つきもちや)」で、みやげに蕨餅を買った。注文を聞き、その場で餡を丸めて作っている。甘さ控えめの上品な味で美味しい。
京都は古い神社・仏閣があり歴史を感じる。一方、冷暖房完備・ウォシュレットのお寺もある。老舗の和菓子と新しいスイーツも混在している。京都は新しいものを常に取り入れながら、魅力的な街となっている。