大阪本町船場の食と地方の周産期医療
2012年12月9日、大阪市中央区本町にある「赤ちゃん本舗本町店」に行った。
午後0時自宅を出発、年末工事による大渋滞で1時間20分かかった。赤ちゃん本舗の本館は5階まであり、南館、西館、道を挟んで別館があった。本館1階レジでは10人近い人が並んでいた。若い夫婦ばかりかと思っていたが、お祖父ちゃん・お祖母ちゃんも多いので、私のような高齢者がいても違和感はない。街ではあまり見かけない赤ちゃんを、ここに来れば大勢見ることができる。
お腹もすいてきたので、近くの商店街に行った。たくさんの飲食店が並んでおり、「そばよし」で鴨そばを食べた。鴨の脂がのっていて美味しい。大阪の食堂は、ハズレが少ない。中年女性10数人が食事をしていた。最近、主婦が集まってランチを食べている姿をよく見かけるようになった。
赤ちゃん本舗本館に戻り、パンパース、短肌着、よだれかけ、ベスト、ガーゼハンカチ、ベビー綿棒、ベビーバスと空気入れ、湯温計、哺乳ビン、抱っこ紐とベルトカバー、10連ハンガーなど22点を買った。お腹の前で抱く"抱っこ紐"は、装着しやすいように進化している。
別館ではベビーカーを売っていた。最近のベビーカーは、デザイン・機能性に富んでいる。船場センタービル地下街の昔ながらの喫茶店で、ミルク金時を食べた。氷が雪のように細かい。いい氷を使っている。
今年5月、産科無医地区の人と話をした。「若い人は産科がないと不安で、過疎地に住みたがらない。過疎の町が、ますます過疎になる。昔は産婆さんが来て、自宅で出産していた。助産師をもっと活用できないものか」と聞かれた。
また今年10月、産科医不足について地方の医師と話をした時、「出産は産科医だけではできない。産科医、小児科医、麻酔科医が必要だ。数10万人に1か所、周産期医療ができる基幹病院を作って、そこで出産するようになってきている」と言われた。
周産期医療圏が広域になると、救急車でも1時間以上かかる所が出てくる。不正出血や流産しそうになった時、夫婦やその家族は、気が気でないだろう。
私が生まれた1949年の出生数は270万人だったが、1973年には209万人となり、2011年は105万人と戦後最少になっている。日本では今後益々少子化が進み、日本の将来が危惧されている。
出産・育児にかかる費用は高い。核家族化した日本で、赤ちゃんを産み育てるのは、今の若い人にとって大変だ。地方では周産期医療の面で不安を持っている。赤ちゃんを産み育てる環境を作らないといけない。