宝塚市の和食と「橘街道」プロジェクト
2013年3月20日春分の日、ドライブがてら兵庫県宝塚市へ和食を食べに行った。
正午自宅を出発、赤ちゃんはドライブをすると機嫌がよくなる。宝塚市内は梅が満開の所があり、桜が咲いている所もあった。梅と桜が同時に咲くことは珍しい。厳冬で梅の開花が遅れ、急に暑くなったので桜が咲いたのだろう。
宝塚駅近くにある「がんこ宝塚苑」に行った。もとは個人の邸宅で、800坪の敷地には屋敷と手入れされた庭園がある。赤ちゃんを抱いていると、若い女性や女の子が「かわいい~」と言って覗きに来る。満席で1時間30分待ちとなっており、他の和食店に行くことにした。
午後1時、中山寺グルメ街道にある蟹と里山料理「和平」へ行った。和平は兵庫県豊岡市の米と野菜を使い、漁港から新鮮な魚を直送している。
ここも満席だったが、少し待って「四季の里御膳」を食べた。彩の小鉢8品(香住魚の入ったお造り3種盛り、ごま豆腐、えんどうの豆乳ポタージュ、春キャベツのパスタサラダ、湯葉・しいたけ・桜麩・大根の焚き合わせ、筍の木の芽和え、お魚のブロッコリー焼き、道明寺蒸し)に天ぷら、茶碗蒸し、汁物、デザートがついて1600円は安い。
豊岡には、菓祖・田道間守(たぢまもり)を祀ってある"中嶋神社"がある。「田道間守は垂仁天皇の命により、常世の国から橘を持ち帰った」と日本書紀に記されている。
関西は多彩な歴史・文化を持ち、美味しいお菓子がありながら、府県ごと、業界ごとにばらばらで、匠の技が活かされていない。そこで、経産省と民間が協力して和菓子発祥を巡る街道「橘街道」プロジェクトが進められ、がんこ社長や菓子メーカー社長、酒造メーカー社長らが参加されている。
これまで関西の菓子展は、姫路菓子博2008、福知山うまいもの展、豊岡菓子祭など別々に行なわれていたが、点を線で結び、物語性と回遊性を生み出すことにより、温泉・食材・酒など他の地域資源との相乗効果を生むことになる。
橘街道は、橘にまつわる名所旧跡(豊岡市の中嶋神社、奈良市の垂仁天皇陵、奈良県明日香村の橘寺、和歌山県海南市の橘本神社)と、各地の代表的なお菓子である兵庫県:橘のしずく(パティスリーアッシュカトウ)、京都府:福知山スイーツ、奈良県:御城之口餅(本家菊屋)、大阪府:煉羊羹(駿河屋)、和歌山県:みかんの紀婦人(ル・パティシエミキ)などを巡る。
日本糖尿病学会は3月18日「糖質制限食は推奨しない」と提言した。日本人は米を主食とした和食で長寿国となっている。旬の素材を使った和食と美味しいスイーツを少量食べ、日本の豊かな食文化を満喫しよう。