庄原市の食と介護ロボット
2013年5月3~6日のゴールデンウィーク、広島県庄原市に帰省した。
5月3日午前11時、伊丹の自宅を出発。中国縦貫道は宝塚で22km、作用で19kmの大渋滞で、兵庫県を抜けるのに3時間40分かかった。中国道沿いの山は黄緑色の新緑で、所々うす紫の藤の花が見える。広島県に入ると標高が高いためか、山桜が咲いていた。
5月4日午後、高校時代のクラスメートと集まり、学生時代の昔話で盛り上がった。夜、市内板橋町にある「カレー屋」で、"洋風ルーカレー"にガーリックチップと温玉のトッピングを注文した。地産地消の店で、和牛・米・玉ねぎ・トマトなど地元の食材を使ってある。ビーフをじっくり煮込んであり、まろやかな味がした。
5月5日昼、「かんぽの郷庄原」で、"帝釈地鶏の親子丼"を食べ、お土産に"子持ち鮎の甘露煮"を買った。夜は、庄原市役所前にある中華料理「風龍」で、"ベトコンラーメン"を食べた。玉ねぎ・ニラ・ニンニク・モヤシ・豚肉を炒め、醤油ラーメンの上に載せてあり、なかなか旨い。ベトコンの名前の由来を聞くと、「ベスト・コンディションを略したもので、地元の野菜と肉をベストに組み合わせてある」と答えられた。
5月6日、庄原赤十字病院に行った。入院患者のほとんどが高齢者で、看護師さんが忙しく働いている。患者さんを持ち上げるとき、腰を痛める看護師さんも多い。
先月27日、オープン翌日の「うめきた・グランフロント大阪」北館に行くと、介護ロボットが展示してあった。ベッドに寝ている人を持ち上げ、ストレッチャーに移す介護ロボットは、寝たきりの人をCTやMRIの検査に連れて行くとき役立ちそうだ。
経産省は食事・入浴・排泄・移送など介護ロボット市場を2015年167億円、2035年4000億円と予測している。しかし、日本の進んだロボット技術(メタボ教室第94段「装着ロボット」)にもかかわらず、実用化は遅れている。
友人は「国は安全性を重視しすぎて、日本での医療・介護機器の治験をなかなか認めず、認可するのも遅い。事故が起こると、マスコミが騒ぎ過ぎるからだ。海外の企業が先に発売し、日本は輸入することになる。何か起きるとセンセーショナルに報道する一部のマスコミが、日本の医療・介護機器の国際競争力を弱めている」と言う。
安全・安心に越したことはないが、どんなに技術が進歩しても、絶対安全だという介護ロボットはできない。
これから、日本の高齢化社会は益々進み、要介護者を支える若者は減少していく。看護師や介護士の負担を少なくするため、国と企業とメディアは協力して、介護ロボットを開発し普及させることが必要だ。