還暦祝いと海外で役立つ健康情報
2013年7月3日、妻が60歳の還暦を迎えた。東京の娘から岳茂作の"赤い江戸被切子のグラス 表示"が届き、息子は"木製のバナナ立て"を、私は"大きな赤いバラ6本 表示"をプレゼントした。
7月4日午後6時30分、伊丹酒蔵通りにある創作中華料理「扇(せん)」で、還暦祝いをした。店内には「笑売繁盛:月亭八方」など8枚の色紙があった。前菜はピータンのサラダ、蒸し鶏のネギソースを、メインはアクアパッツァ、海老チリソース、海鮮炒め、酢豚を食べた。
「今日は妻の還暦祝いだ」と店の人に言うと、"赤い色の手作りシャーベット"をサービスしてくれた。赤い色はカシスで作ったという。中に入っている黄色い八朔が美味しい。ノンアルコールビールの後は、水を飲んだ。
今月7月1日午後6時、ホテルグランヴィア大阪で「第52回大阪産業医学研究会」が開催され、海外法人医療基金の宮本昌和業務部長による特別講演1「海外勤務に役立つ最新衛生・医療情報―中国事情を中心に」があった。
水の安全について、「中国では都市水道の50%が不合格で、この20年間で2万7000の河川が消失している。黄河の渇水、地下水の大量汲み上げ、違法物質の投棄などで中国の河川の水質は劇的に劣化している」、
医療機関については、「中国の病院の受付手続きは基本的に全て料金前払いで、検査も治療も前払いとなる。中国の病院では診察する医師の経歴や実績などにより診察料が異なり、医師ごとに指名料(一回150円から5000円)が貼ってある病院もある。地方都市の腕のいい医者の中には北京 表示、上海 表示 、広州に移るものもいる」と話された。
午後7時、東京医科大学渡航者医療センターの濱田篤郎教授による特別講演2「海外勤務者の健康管理―感染症および医療機関の対策を中心に」があった。
海外の飲食物による感染について、「途上国に1ヶ月滞在すると、20%~60%が旅行者下痢症を発症する。感染源は飲料水、氷、非加熱のサラダ・果物で、果物ではイチゴよりオレンジのような皮をむいで食べるものがよい。炭酸には殺菌作用があるので、蓋があいている飲み物は、水より炭酸の入ったものの方がよい」、
蚊や医療行為による感染症については、「蚊に媒介される感染症にはデング熱、マラリアがある。マラリアを媒介するハマダラカは夜に活動するが、デング熱を媒介するネッタイシマカは昼に活動するので、昼も夜も蚊よけをする必要がある。刺青やピアスで、ウイルス性肝炎などに感染する恐れがある」と話された。
日本の食は安全で、水も安心して飲むことができる。日本に生まれてきてよかったと思った。