近畿庄原格致高校同窓会と教育の地域格差・新しい農業
2013年7月6日、大阪マルビル大阪第一ホテルで、近畿庄原格致高校
表示同窓会(800人)役員会があり、19名が出席した。
庄原市の北村醸造場から差し入れられた日本酒「菊文明」を飲みながら、よもやま話をした。14年先輩が「日本国憲法では『すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける権利を与えられなければならない』となっている。しかし、今の日本の教育は、機会均等ではない。1教科習うのに1万5000円もし、都会の裕福な家庭の子が、大学受験に有利になっている」と言われる。
実際その通りで今年、庄原市から国立大学に入学したのは10人だった。庄原市の人口から計算すると、37人が国立大学に入学してもおかしくない。潜在能力を持つ27人の高校生が、国立大学に入学できないことになる。
先月、大竹美喜アメリカンファミリー(アフラック)創業者と話をした時(メタボ教室第485段「広島県人会」)、大竹元会長は「庄原の高校卒業後、20歳でアメリカに渡った」と言われた。11年先輩の宗国旨英本田技研工業元会長は、私立大学卒業後、アメリカホンダモーター社長から日本自動車工業会会長にまでなられている。
高校時代、英語が得意だったという後輩のJUJUも、ニューヨークに行き成功している。受験教育に不利な地域に生まれた者にとって、一発逆転は、日本を通り越してアメリカに行くことかもしれない。
「庄原市の山内地区が栽培するブランド米"里山の夢"が、"大阪府民のいっちゃんうまい米コンテスト"で、2年連続して日本一に選ばれた。里山の夢はインターネット販売のみで、肥料に竹の粉を使うため値段は1.5倍と高いが、完売になっている」という。
コンテストは37都道府県から306点が出品され、玄米・精米・炊飯後それぞれの状態で、成分・粘り・味などをチェックして決められる。札幌でもグランプリを獲得したという。大阪と北海道の人は、米の違いがわかるのかもしれない。
4年先輩は、「老い先短くなったので、2年に1回同級生の同窓会を、庄原や広島でしている」と言われる。6年先輩は、「毎年、同級生の同窓会を庄原、広島、大阪、東京など場所を変えてしている」と言われる。私の学年は、5年に1回で、次回は来年5月3日"庄原かんぽの宿"で行うことになっているが、そろそろ2~3年に一度した方がよいかもしれない。
「同窓会への若い人の参加が減っている。来年から、大学生を無料招待してはどうか」と提案があった。同窓会には中小企業の社長や、大手企業OBも多いので、後輩の就職活動にも役立ちそうだ。