米国グレンデール市の食とハロウィン

2013年11月 4日

    20131030日仕事帰り、伊丹イオンシティに寄った。

午後6時、おもちゃ屋さんやスーパーの前には、カボチャなどハロウィングッズが飾られている。ハロウィンを知ったのは1983年、米国カリフォルニア州グレンデール市に住んだ時からだ。

ハロウィンの1031日には、毎年5060人の仮装した近所の子供たちがやって来るので、お菓子を用意していた。私の子供たち 表示も仮装して近くの家に行き、チョコレートなどお菓子をたくさんもらってきていた。

 

午後7時、帰宅すると夕刊第1面に「米グレンデール市」の見出しの記事が載っていた。グレンデール市はロサンゼルス市の郊外にあり、治安がよく、日本からの駐在員・学校の先生・医師など日本人が多く住んでいた。

グレンデール市の中心部には、5つのデパートと270の専門店が入っている大型ショッピングセンター"グレンデールギャラリア"があり、フードコートの周囲にはメキシコ料理、日本料理、韓国料理、中華料理、インド料理など世界各国の店が並んでいた。

 

家の近くのスーパー"セイフウェイ"にはオリエンタルフーズのコーナーがあり、魚屋さんが週に一度、アパートの前まで行商に来ていたので、日本食を毎日食べることができた。グレンデール市で最も人気があった日本食は、吉野家のビーフボウルだった。牛丼の肉が見えなくなるまで紅生姜をのせ、食べている人も多かった。

 

テレビでは、「グレンデールはロサンゼルス市の北にある人口19万人の近郊都市で、アルメニア人が9万人、韓国人が15000人、日本人が1万数千人いる。韓国人とアルメニア人を合わすと、過半数を超える」と伝えている。

30年前に比べ、アルメニア人(旧ソ連)が随分増えている。アルメニア人とは家族ぐるみの付き合いをし、自宅 表示に招かれ、何度かアルメニア料理(ライスとビーフをキャベツで包んだもの・豚足スープを固めたものなど)をご馳走になった。「アルメニアは周辺諸国に絶えず迫害され、ユダヤ人に次いで世界で2番目に分散している」という。アルメニア人はとても親切で、日本に帰国するとき、ロス空港 表示まで見送りにきてくれた。

アパートの隣はエンジニアの韓国人 表示で、骨付きカルビの調理法や、水キムチの作り方を教えてもらった。高校や大学の同級生がグレンデール市の家に来たときは、韓国風骨付きカルビの焼肉をご馳走した。

 

米国グレンデール市では、世界各国の料理を楽しむことができた。写真 表示は、30年前の"トーマス・ジェファーソン小学校"だ。当時のグレンデール市は、人種・民族・宗教を超越した素晴らしい街だった。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
目でみる臨床栄養学 UPDATE
メタボリックシンドローム

著作権について