宝塚西谷の森公園の落葉と休日の過ごし方
2013年12月8日日曜日、宝塚市北部にある「宝塚西谷の森公園」に行った。
午前11時25分、伊丹の自宅を出発、木を見ようと森に向かって北へ北へと進んだ。宝塚市中山台から長いトンネルを抜けると、山道になった。さらに進むと、西谷の森公園があった。
山は褐色になり、落葉が道を埋めている。公園駐車場の前では寒さの中、長靴を履いたジャンバー姿のおじさんが、枯葉の焚火で暖ををとりながら、白菜や大根を売っていた。昔懐かしい里山の風景だ。坂道を登ると、エメラルド色の水を湛えた保与谷池があった。ひんやりとした空気が清々しい。
午後3時20分、ココエ尼崎で映画「くじけないで」を観た。字幕付き映画で、館内は耳の不自由な人や、私より高齢の夫婦が多い。百歳の詩人・柴田トヨの生涯を描いた伝記映画で、原作を買って読んだことがある。高齢になっても詩など創作活動に夢中になることは、元気を取り戻すことになる。
柴田トヨを八千草薫、若い頃を檀れい、幼少時を芦田愛菜が演じている。トヨの嫁・静子は伊藤蘭、若い頃を黒木華(はる)が演じている。黒木華は大阪府出身で、京都造形芸術大学芸術学部から俳優になり、堺雅人・新垣結衣主演の「リーガルハイ」に出演中だ。
ココエ尼崎の3階にある本屋に行った。入り口に、近藤誠慶応大学講師の「医者に殺されない47の心得」(アスコム1100円)と、長尾和宏長尾クリニック院長の「医療否定本に殺されないための48の真実」(扶桑社1100円)が、同じ高さに並んで平積みしてあった。
近藤氏の本の帯には"おかげさまで100万部突破!!病院に行く前にかならず読んでください"と書いてある。長尾氏の本の帯には"がん放置療法で後悔する前に必ず読んでください"と書いてある。
長尾君(写真左
表示)は阪大2内の9年後輩の好青年で、阪大病院時代、8階の隣にある胃腸膵研究室にいた。長尾君には尼崎市医師会に招かれ、ハーティ21で「肥満」の講演をしたことがある。読み比べるため、両方買って読むことにした。
近藤氏の本は、10~20年前の話もあり、今は化学療法も進歩し、多くの癌は治る病気になっている。間違いも多いが、テレビでは決して報じないこと(心得31など)が、いくつか書かれていた。読者は、正しいことより、テレビで伝えない部分に新鮮味を感じているのかもしれない。
長尾氏の本は、近藤氏の真実と異なる部分を取り上げ正している。"まだ若く助かる見込みがあるのに、間違った情報で治療を拒否すること"に対し、警告を出している。
「休」という漢字は、人と木を合わせた会意文字で、「休」の本来の意味は家に寝転がってテレビを見たり、働かないことではなく、木に寄りかかることだ。休日は森に行って、自然に親しむとよい。