アスリートアイランド宮古島巡りと結いの力・出生率
2014年2月9日、アスリートアイランドと呼ばれる沖縄県宮古島巡りをした。
午前11時、宮古島市平良地区にあるホテルアトールエメラルド宮古島を出発。2015年開通予定の伊良部大橋を見学した後、全国ビーチバレー大会会場となっている「前浜ビーチ」に行った。純白の細かい砂で、マリンスポーツができる。前浜は宮古島トライアスロンの出発地点ともなっている。
車間(くりま)大橋を渡り、車間島を一周した。宮古島に戻り、上野地区にある「うえのドイツ文化村」の博愛記念館(マルクスブルグ城)に行った。ドイツのライン河沿いにあるマルクスブルグ城を原寸大に再現したもので、ドイツ商船救助に関する資料が展示してあった。
1873年7月12日、ドイツ商船ロベルト号が航行中に台風に遭い座礁難破した。上野村の住民は、一晩中たいまつの灯で勇気づけ、荒れ狂う海に小さな船を出し、命がけで乗組員を救助している。これは、宮古島島民の住民同士が助け合うという「結いの力」があったからだろう。
一カ月にわたり乗組員を手厚く看護し、無事本国へ帰国させている。ドイツ皇帝ウィルヘルム一世は、島民の博愛の心を称えるため、ここに「博愛記念碑」を建立している。2000年の沖縄サミットでは、ドイツのシュレーダー首相が表敬訪問され、ドイツ村の前の道は"シュレーダー通り"となっていた。
マルクスブルグ城の8階からは、正面にドイツ商船が座礁した場所が見えた。城に隣接して、プロ野球のオリックスがキャンプ中宿泊しているホテルがあった。オリックスにイチローや仰木監督・清原選手がいたころは、ホテルの前に"おっかけ"を乗せたタクシーが30台ぐらいいたという。
上野地区にある「ユートピアファーム宮古島」に行った。小林麻耶・中山エミリ・山瀬まみやオリックスなどプロ野球選手のサインがあった。若い女性観光客が多い。園内には200品種のハイビスカスと、50品種のブーゲンビレアが咲いていた。
宮古島市5地区の中で、上野地区の男性γGTP高値者は23.6%(宮古島市32.6%)と、この地区だけが突出して少なくなっている。これは、5つの市町村合併で宮古島市ができる前、上野村が「オトーリ禁止条例」を作り、飲酒量が少なくなったためなのだろう。
宮古島マラソンのゴール地点「東平安名崎(へんなざき)」に行き、マムヤの墓を見学した。帰路、宮古島空港で朝刊を買うと、琉球新報に前日あった「食育フォーラム」の記事
表示が写真入りで載っていた。
宮古島市の出生率は2.27で全国3位となっている。宮古島市で出生率が高いのは、地域で子どもたちを育てるという"結いの力"が大きいためだという。結いの力を復活させ、少子化対策をするとよい。