大阪国際会議場と「赤毛のアン」
2014年3月23日、大阪市北区にある大阪国際会議場で「日本健康太極拳関西春の集い」が開催され、400名が参加した。
大阪国際会議場は2000年4月に開設されている。神戸国際会議場(1981年3月)に遅れること19年だ。1990年の国際肥満学会は、神戸国際会議場で開催された。写真右
表示は、スウェーデンのシェーストレーム教授で、脂肪組織測定法のセッションの座長を一緒にした。シェーストレーム教授は、2002年の国際肥満学会で、7人目のヴィレンドルフ賞(肥満学会最高賞)を受賞されている。
大阪にもっと早く国際会議場ができていたら、国際肥満学会は大阪で開催されていただろう。大阪は商売が中心の街だったが、教育や観光にも力を入れるようになってきた。大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーションでは、府外からの観光客が半分以上を占めたという。
海外での大阪の知名度は、東京・京都に比べまだまだ低い。2014年4月26~30日に開催される大阪国際音楽フェスティバル(国連・UNESCO主催)は、ドバイや香港と競い誘致に成功している。CNNやBBCでも中継され、知名度をあげるチャンスだ。
2013年の訪日外国人旅行者数は1036万人で、韓国246万人、台湾221万人、中国131万人、アメリカ80万人、香港75万人となっている。その内、233万人が関空から来ている。大阪の観光産業を盛んにするにはどうすればいいのか。
財務省OBの友人は数年前、「大阪にカジノを誘致し、エンターテインメントの街にすると、外国人観光客が増える。大阪にはアジア人が多く住んでいる。アジアに住んでいる親戚の富裕層に来てもらえばいい」と言っていた。
大阪は粉もん(たこ焼きやお好み焼き)ばかりが強調されているが、大阪は日本の台所と呼ばれた江戸時代から、日本中の美味しい食材が集まってきた。和食は世界文化遺産になっている。和食は栄養バランスの取れた健康食だ。
大阪には伝統的な割烹という和食文化がある。京都の料亭では料理を作っている所を見ることができないが、大阪では板前と話をしながら食事をすることができる。ミシュランガイド2013の和食部門でも、京都は76軒、大阪は65軒と大差ない。60人いる大阪の観光大使・特使は、美味しくて安い大阪の和食文化を、もっとアピールするとよい。
午後1時、京都妙心寺の河野太通館長(メタボ教室第311段「京都妙心寺」)による講話があった。カナダのモンゴメリの長編小説「赤毛のアン」の話をされた。不遇な生い立ちにもかかわらず、明るく創造力を持って生きていく少女の物語だ。
河野太通老師は、「アンの生活信条は一貫している。道には必ず曲がり角がある。不幸な生活の中でも、角を曲がると、どんな素晴らしいことがあるだろう。願望の祈りを持って生きている」と話された。