「人づくりは国づくり」と日本の教育・農業

2014年7月21日

    2014717日、大阪市北区にあるホテルで、異業種の会があった。

午後6時、アフラック創業者の大竹美喜(よしき)氏による「人づくりは国づくりー教育は植林と同じ」があった。大竹氏は広島県庄原市出身で、1974年アフラックを日本に創業。日本で初めてがん保険の販売をスタートされている。現在は、アフラック最高顧問で、安倍総理直轄の「教育再生実行会議委員」に就かれている。

 

大竹氏は「日本は親・学校の甘やかした教育で、自立した個人が少なくなっている。『競争なくして、進歩なし』。日本の教育は知識に偏っている。学力も大事だが、もっと大事なものがある。それは心の力"心力(しんりょく)"だ。

これからの日本に必要な人は、優等生や奇人・変人ではなく、既成概念にとらわれない発想力を持った"異能な人"、古今東西の古典を学んで教養を身につけた人、自己主張できる人だ。会社の寿命は短くなり、終身雇用の時代は終わった。18歳で人生は決まらず、一生学びつづけることが必要で、何歳からでも大学に入れるようにするとよい」と話された。

大学入学者のうち25歳以上の割合(2011年)は、日本1.9%とOECD諸国平均19.6%に比べ極端に低い。

 

午後710分、大竹氏を囲んでメーカーOB、生命保険OB8人で会食した。前菜は"サーモンと帆立貝のマリネジュノベーゼ風味"で、次は"ポテトとコンソメのパリソワール オクラ添え"が出た。「このスープは変わっていて、美味しい」と大竹氏は言われた。冷製スープで、確かに美味しく食べたことのない味だった。

 

大竹氏は庄原の徳永歯科醫院 表示のことを、よく知っておられた。徳永歯科 表示へ治療に来られていた亀井静香衆議院議員のことを聞くと、「亀井さんは元気にされている。亀井さんも、私も子供のころ貧乏で、亀井さんが汚れるまで読まれた本を借りて読んでいた。亀井さんは情に厚い人で、運輸大臣のころ航空会社の非正規社員を全員正社員にされた。

先日、安倍総理と孫正義さんと3人で会食したが、孫さんも子供のころ貧乏で苦労されている」と話された。

 

「庄原は人口が減っている。どうしたらいいか」聞くと、大竹氏は「農業改革で、若い人を呼び込むといい。東京は不動産バブルで家賃が高く、若者の住める街ではない。日本は広葉樹で、日本の土はバクテリアを多く含んでいる。日本の豊かな土壌で育ったコメは世界一美味しく、アジアの富裕層に売るとよい。林業を盛んにすると、海もよみがえる。農業改革は、林芳正さんと考えている所だ」と答えられた。

 

人があって、国が成り立つ。教育は植林と同じで、長い時間がかかる。これからの日本の教育は、強い心を持つ「心力」を養い、異能な人を育て、社会人の学びの機会を強化することが必要だ。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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