大阪高槻市の和食と太極拳・NAFLD
2014年12月12日、大阪高槻市にある高槻センター街ビルで太極拳を行なった。
午後6時20分から練功十八法、立禅、八段錦、太極拳をした。太極拳は、ストレス解消になっていい。太極拳はNAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)の症状も改善する。
2014年11月7~11日の米国肝臓病学会で、米国バージニア大のParedesらは「NAFLD患者45人を2群に分け、一方に8週間毎日太極拳を行ったところ、太極拳を行った群では慢性疲労などの症状の改善が見られ、肝機能障害の指標であるALT(GPT)が低下した」と報告している。
NAFLDは内臓脂肪型肥満などを背景に発症する脂肪肝で、2割がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)になる。NASHは炎症や線維化をともなう進行性の脂肪肝で、約10年後には3割が肝硬変へ、その一部は肝がんに進む。
太極拳後、重見冨陽子師範に、12月8日に発売された週刊朝日MOOK「名医の最新治療2015
表示」を渡した。165人の医師
表示が解説し、週刊朝日MOOK は10万部発行されている。
午後8時、阪急高槻南側にある割烹料理「築漸(ちくざん)」で、太極拳忘年会を12人でした。「大阪で住んで最もよかった街の1位に、高槻が選ばれている」という。太極拳のメンバーは、但馬・岡山・庄原・山口・福岡・久留米など西日本出身者がほとんどで、高槻育ちは数人しかいない。「高槻の街は、歩いて行ける所に山があり、いつでも緑の中に入ることができる」とみんな言う。
「大阪で綺麗な女性のいる街の1位は高槻、2位は江坂になっている」という。高槻は繁華街を歩いていても、若い人が圧倒的に多い。大阪医科大学、大阪薬科大学、平安女学院大学、愛仁会看護助産専門学校、関西大学などがあるためだろう。
「高槻には、焼き鳥の旨い店が多い」と話題になった。私は、「JR摂津富田駅の北側にある"あじとみ"が、新鮮で質のいい鶏肉を使っているのでいい。和歌山の赤鶏を、その日のうちに大阪で処理し、高槻で調理している」と推薦した。鰻も四万十川産、今は愛知県産を使っている。
築漸のしめは「梅茶漬け
表示」だった。あじとみで、最後に食べる「鰻茶漬け」は格別に美味しい。日本人には、ごはんが合う。
日本医師会が2014年4月に作成した「生活習慣病のリスクを軽減する和食のちから」の冊子には、「脂質異常症や動脈硬化性の病気は食生活で予防・改善できる。肥満、糖尿病予防・改善には炭水化物制限ではなく、ごはんを主食とした和食がいい。低炭水化物ダイエットは、食べ物の選択の幅が狭くなり、ごはん・パン・麺類はもちろん、一部の野菜・果物もあまり食べてはいけなくなる。肥満予防や減量のための食事として有効なのは、低脂肪・低エネルギー食だ」と書いてある。
太極拳などの運動は、ストレスを解消し、NAFLD(非アルコール性肝疾患)を改善する。和食は食生活の幅を広げるだけでなく、内臓脂肪型肥満や2型糖尿病の予防・改善に役立つ。