老後と孫・青春18きっぷ

2015年1月18日

   2015114日、大阪市北区阪急グランドビル19階にある「関西文化サロン」で異業種の新年会があり、10名が出席した。

 

関西文化サロンに来るのは初めてだ。新阪急ホテル経営の会員制サロンで、大阪早稲田倶楽部の友人がセットしてくれた。新年会が始まるまで時間があったので、食堂街のある27階から31階まで見て歩いた。昭和537月から5612月まで、毎週ここで昼食をとっていた。店がすっかり代わっており、昭和52115日夕、結婚式の前日に親族で行った松江"皆美"もなくなっていた。

 

午後630分、飲み放題で食事をしながら、各自近況報告をした。この会に入ってから、もう27年になる。当時はみんな係長クラスだったが、今は退職し年金生活をしている友人も多い。

還暦を過ぎると、子供の結婚や孫の話が多くなる。証券OBの友人は「孫4人をつれて東京ディズニーランドに行ったが、疲れて途中からホテルで休んだ」と言う。別の異業種の会では、孫が10人いるという賃貸業の人もいた。

 

私は「この正月は、4か月ぶりに東京から111か月になる孫が帰った。電車が好きで、阪急百貨店と大阪駅の間にある陸橋から40分間、JR環状線やJR京都線の電車 表示を観た。伊丹スカイパークにも飛行機 表示を観に行った。飛行機が飛ぶたびに、孫は『カッコいい』と言う。4か月前は何も言葉をしゃべらなかったが、じーじ、ばーば、美味しい、甘い、パン、青、赤、黄、電車、バスなど言えるようになっていた。2m離れて、キャッチボールもできるようになった」と話した。

 

化学メーカーOBは「青春18きっぷで、特急や急行を使わず、普通列車で大阪から鹿児島県山川まで行った。地方の列車は連絡が悪く、夕方着いた駅近くで宿をさがし、山川まで4日かかった。青春18きっぷは5日間だけなので、帰りは阿蘇から大分まで行ったところで諦め、特急・新幹線で大阪に帰った。

東海道53次バスツアーで、京都から東京まで歩いて行っている。今、三重県の桑名まで行った。日帰りだが、東京近くになると1泊、2泊になる。この1年間で7000人の人が東海道を歩くバスツアーに参加している。参加者の4人に1人が、最後まで歩き抜いている」と言う。

市役所OBの友人は「東海道53次、全て歩いた。今、中山道を歩き始めたところだ」と言う。別の異業種の会では、日本100名山全てに登った公務員OBもいた。

 

伊丹市医師会の理事をしていた頃、作家の田辺聖子さんを招いて講演をしてもらった時(メタボ教室第59段「文豪ゆかりの宿」)、色紙をいただいた。

 

「年をかさねて夢うしなわず(田辺聖子) 表示」。青春18きっぷで日本全国を旅する、東海道・中山道をすべて歩く。何歳になっても夢をうしなわず、健康寿命を延ばすような趣味を持って生きるとよい。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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