老後と孫・青春18きっぷ
2015年1月14日、大阪市北区阪急グランドビル19階にある「関西文化サロン」で異業種の新年会があり、10名が出席した。
関西文化サロンに来るのは初めてだ。新阪急ホテル経営の会員制サロンで、大阪早稲田倶楽部の友人がセットしてくれた。新年会が始まるまで時間があったので、食堂街のある27階から31階まで見て歩いた。昭和53年7月から56年12月まで、毎週ここで昼食をとっていた。店がすっかり代わっており、昭和52年1月15日夕、結婚式の前日に親族で行った松江"皆美"もなくなっていた。
午後6時30分、飲み放題で食事をしながら、各自近況報告をした。この会に入ってから、もう27年になる。当時はみんな係長クラスだったが、今は退職し年金生活をしている友人も多い。
還暦を過ぎると、子供の結婚や孫の話が多くなる。証券OBの友人は「孫4人をつれて東京ディズニーランドに行ったが、疲れて途中からホテルで休んだ」と言う。別の異業種の会では、孫が10人いるという賃貸業の人もいた。
私は「この正月は、4か月ぶりに東京から1歳11か月になる孫が帰った。電車が好きで、阪急百貨店と大阪駅の間にある陸橋から40分間、JR環状線やJR京都線の電車
表示を観た。伊丹スカイパークにも飛行機
表示を観に行った。飛行機が飛ぶたびに、孫は『カッコいい』と言う。4か月前は何も言葉をしゃべらなかったが、じーじ、ばーば、美味しい、甘い、パン、青、赤、黄、電車、バスなど言えるようになっていた。2m離れて、キャッチボールもできるようになった」と話した。
化学メーカーOBは「青春18きっぷで、特急や急行を使わず、普通列車で大阪から鹿児島県山川まで行った。地方の列車は連絡が悪く、夕方着いた駅近くで宿をさがし、山川まで4日かかった。青春18きっぷは5日間だけなので、帰りは阿蘇から大分まで行ったところで諦め、特急・新幹線で大阪に帰った。
東海道53次バスツアーで、京都から東京まで歩いて行っている。今、三重県の桑名まで行った。日帰りだが、東京近くになると1泊、2泊になる。この1年間で7000人の人が東海道を歩くバスツアーに参加している。参加者の4人に1人が、最後まで歩き抜いている」と言う。
市役所OBの友人は「東海道53次、全て歩いた。今、中山道を歩き始めたところだ」と言う。別の異業種の会では、日本100名山全てに登った公務員OBもいた。
伊丹市医師会の理事をしていた頃、作家の田辺聖子さんを招いて講演をしてもらった時(メタボ教室第59段「文豪ゆかりの宿」)、色紙をいただいた。
「年をかさねて夢うしなわず(田辺聖子)
表示」。青春18きっぷで日本全国を旅する、東海道・中山道をすべて歩く。何歳になっても夢をうしなわず、健康寿命を延ばすような趣味を持って生きるとよい。