クラブ関西と童謡・ハーモニカ

2015年1月21日

  2015115日、大阪市北区北新地堂島川沿いにある「クラブ関西」で異業種の会があり、40名が出席した。

クラブ関西の初代理事長は鈴木剛住友銀行頭取で、鈴木剛氏の父親は広島県比婆郡郡長(現庄原市市長)をされていた。銀行の頭取は、大変な仕事だ。反対があっても、大きな決断をしなければならない。病気があっても、簡単には休めない。悩みがあっても、相談できない。トップは孤独だ。

鈴木剛氏が住友銀行頭取時代に描かれた絵が、自宅の応接間に飾ってある。黒いスカートに水色の半袖を着た中年女性が、花瓶がのったテーブルに肘をついている絵画 表示だ。鈴木剛頭取は、絵を描くことによってストレスを解消されていたのかもしれない。

 

午後6時から、ディナーが始まった。前菜の"的矢産・清浄牡蠣のエスカベーシュ レモン風味"が旨い。右隣りは広島県出身の企業誘致業の人で、「日本酒は広島だ。オバマ米国大統領が"すきやばし次郎"で飲んだのは、広島西条の酒"賀茂鶴"だった」と言われる。

その隣は山口県出身のホテル業の人で、「山口の酒が美味しい。安倍総理がオバマ大統領にプレゼントしたのは、山口の酒"獺祭(だっさい)"だった。獺祭はヨーロッパでも賞をとっている」と言われる。獺祭ブームなのか。私も今年の正月は、山口県出身の阪大2内の後輩が愛飲している"獺祭純米大吟醸"を買って飲んだ。

メインは"鴨の股肉のカネロニ フォワグラ添え"で、柔らかくて美味しい。デザートは"鳴門金時のミルフィユと蜂蜜のアイスクリーム"だった。

 

午後7時から、絵本作家でハーモニカ奏者の"もり・けん"氏による講演「大切にしよう 日本の童謡」があった。

もり・けん(本名:吉森正憲)氏は「童謡を歌う親が少なくなり、子どもへの伝達がされにくくなっている。子供から、お爺ちゃん、お婆ちゃんまで一緒に歌えるのは童謡しかない。日本各地やモンゴル・中国・フィンランドで、童謡普及のため講演し、ハーモニカによるコンサート活動をしている。ハーモニカの語源は、ドミソやレファラの和音・ハーモニーからきている。口をすぼめてド、レ、ミを教えた小学校教育が間違っていて、感動的な楽器として広まらなかった」と話された。

 

もり・けん著「歌い継ごう 日本の童謡 春夏秋冬」「歌い継ごう 日本の歌」(登龍館発行)が各自に配られた。載っている歌詞を見ながら、「こいのぼり」(昭和6年)、「鯉のぼり」(大正2年)文部省唱歌、「うれしいひな祭り」(昭和11年)サトウハチロー作詞などの曲を、ハーモニカ演奏に合わせ全員で歌った。歌詞・メロディーをよく知っている歌ばかりだった。

 

童謡はハーモニカ1本あれば、高齢者から子供まで、みんなで歌うことができる。童謡の中には、日本の自然・四季・心の優しさが入っている。童謡は親から子へ、子から孫へ引き継いでいく大切な文化遺産だ。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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