USC同窓会上海と日本人留学生

2015年11月 3日

   2015102931日、中国上海市浦東にあるグランドハイアット上海で「南カリフォルニア大学(USC)同窓会上海」が開催された。

USCは米国西海岸最古の私立大学で、アジアからの留学生が多い。日本のUSC同窓会員は3000人で、安倍晋三総理大臣をはじめ、財界人、医師、国際派弁護士、スポーツ選手など多くの人材を輩出している。

 

1029日、午前1020分発JAL891便46A 席で関西空港から上海浦東空港に行った。上海に来るのは4度目だ。最高時速431km/hのリニアモーターカー 表示で浦東に向かった。観光客が多い。車内はブルーシートの片側3人掛け 表示で、時速は常時301km/hだった。新幹線のぞみに比べ、揺れが少し大きい。

グランドハイアット上海6001号室に宿泊した。窓 表示の右手に492mの上海ワールドフィナンシャルセンターが、左手に黄浦江が見える。

午後330分から、ホテル周辺を散策した。スタバのコーヒーが600円している。喫茶店で、コーヒー600円とワッフル900円を食べた。ファミマの日本製菓子類も高い。浦東金融街は、ホテルも飲食店もコンビニも、日本の2倍近い価格となっている。中国人観光客が、物価の安い日本で爆買いするのもうなずける。

 

午後730分からのウエルカム・ディナーは、雑技団のパフォーマンス 表示から始まった。ニキアスUSC学長は、「721名の参加があった。中国から年に4300人がUSCに留学して来る。中国は、偉大なパートナーだ」と挨拶された。

ニキアス学長は今年630日、安倍総理を20分間表敬訪問され、環太平洋大学協会学長会議(APRU)が成功裡に開催されたことに祝意を表されている。2015年度のAPRUは大阪大学が主催となり大阪市で開催、日本からは6大学が参加した。

アジア駐在の米国人が200人、中国人が350人ぐらいか。8年前のUSC同窓会出席者400人のうち日本人は100人いたが、今回はわずか8人しかいない。

1テーブル11人で、左隣りはインドのIT関連の人、その隣はマレーシアで農園経営をしている人だった。右隣はブラジルのサンパウロから来た夫妻で、「私は日本から来た。ブラジルには、多くの日本人が移民している」と話すと、「私が住んでいる街の市長も、アベ・ジュンジという日本人だ」と言われた。

前菜はビーフ・カルパッチョ 表示で、白ワイン・赤ワインを飲みながら留学生の話をした。「USCのキャンパスは、中国人留学生であふれかえっている。何故か?」「USCの授業料が年間4万ドル以上になり、富裕者が多い中国からしか入り難くなっている」という。

現在の世界のUSC支部は、北京・上海・香港・台北・ソウル・ムンバイ・メキシコシティ・サンパウロの8カ所になっている。日本の東京・名古屋・大阪・広島のUSC支部が閉鎖され、新たにメキシコとブラジルが加わった。これから中南米のUSC留学生増加が見込まれているのだろう。

日本からの南カリフォルニア大学(USC)留学生は激減し、代わりに中国からの留学生が激増している。グローバル社会で日本人が活躍するためには、日本政府からの資金援助も必要ではないだろうか。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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