USC同窓会上海と日本人留学生
2015年10月29~31日、中国上海市浦東にあるグランドハイアット上海で「南カリフォルニア大学(USC)同窓会上海」が開催された。
USCは米国西海岸最古の私立大学で、アジアからの留学生が多い。日本のUSC同窓会員は3000人で、安倍晋三総理大臣をはじめ、財界人、医師、国際派弁護士、スポーツ選手など多くの人材を輩出している。
10月29日、午前10時20分発JAL891便46A 席で関西空港から上海浦東空港に行った。上海に来るのは4度目だ。最高時速431km/hのリニアモーターカー
表示で浦東に向かった。観光客が多い。車内はブルーシートの片側3人掛け
表示で、時速は常時301km/hだった。新幹線のぞみに比べ、揺れが少し大きい。
グランドハイアット上海6001号室に宿泊した。窓
表示の右手に492mの上海ワールドフィナンシャルセンターが、左手に黄浦江が見える。
午後3時30分から、ホテル周辺を散策した。スタバのコーヒーが600円している。喫茶店で、コーヒー600円とワッフル900円を食べた。ファミマの日本製菓子類も高い。浦東金融街は、ホテルも飲食店もコンビニも、日本の2倍近い価格となっている。中国人観光客が、物価の安い日本で爆買いするのもうなずける。
午後7時30分からのウエルカム・ディナーは、雑技団のパフォーマンス
表示から始まった。ニキアスUSC学長は、「721名の参加があった。中国から年に4300人がUSCに留学して来る。中国は、偉大なパートナーだ」と挨拶された。
ニキアス学長は今年6月30日、安倍総理を20分間表敬訪問され、環太平洋大学協会学長会議(APRU)が成功裡に開催されたことに祝意を表されている。2015年度のAPRUは大阪大学が主催となり大阪市で開催、日本からは6大学が参加した。
アジア駐在の米国人が200人、中国人が350人ぐらいか。8年前のUSC同窓会出席者400人のうち日本人は100人いたが、今回はわずか8人しかいない。
1テーブル11人で、左隣りはインドのIT関連の人、その隣はマレーシアで農園経営をしている人だった。右隣はブラジルのサンパウロから来た夫妻で、「私は日本から来た。ブラジルには、多くの日本人が移民している」と話すと、「私が住んでいる街の市長も、アベ・ジュンジという日本人だ」と言われた。
前菜はビーフ・カルパッチョ
表示で、白ワイン・赤ワインを飲みながら留学生の話をした。「USCのキャンパスは、中国人留学生であふれかえっている。何故か?」「USCの授業料が年間4万ドル以上になり、富裕者が多い中国からしか入り難くなっている」という。
現在の世界のUSC支部は、北京・上海・香港・台北・ソウル・ムンバイ・メキシコシティ・サンパウロの8カ所になっている。日本の東京・名古屋・大阪・広島のUSC支部が閉鎖され、新たにメキシコとブラジルが加わった。これから中南米のUSC留学生増加が見込まれているのだろう。
日本からの南カリフォルニア大学(USC)留学生は激減し、代わりに中国からの留学生が激増している。グローバル社会で日本人が活躍するためには、日本政府からの資金援助も必要ではないだろうか。