エキスポシティと映画「黄金のアデーレ/名画の帰還」
2015年11月25日水曜日、大阪府吹田市にある「エキスポシティ」に行った。
大阪万博エキスポランド跡地にできたエキスポシティは、6日前の11月19日に開業したばかりの大型複合施設で、305の店舗と8つの娯楽施設がある。
午後5時30分、立体駐車場Bから3階に入ると、光の広場やエディオンがあり、2階にはユニクロやTSUTAYA、1階にはLoFtなどがあった。
午後6時、「NIFREL」に行った。ニフレルは大阪海遊館がプロデュースした水族館
表示と動物園
表示を併せたような施設で、魚に触れることができ、目の前でホワイトタイガーやカバを見ることができる。若いカップルが多く、デートスポットになりそうだ。
12月1日火曜日午後5時30分、エキスポシティに行った。立体駐車場Aから1階に入ると、"イズミヤ"その隣りに"いかりスーパー"があった。食品が何でも揃い、豊かになった日本を感じる。
午後6時10分、実話を映画化した「黄金のアデーレ/名画の帰還」を観た。館内は30~40代の人が多い。
1998年、米国ロサンゼルスに暮らす82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、友人の息子で新米弁護士のランディ・シェーンベルク(ライアン・レイノルズ)に、クリムトの名画「黄金のアデーレ」を返還請求したいと相談する。
マリアはオーストリアの裕福な家庭に育ったユダヤ人で、家の中には高価な美術品、楽器、装飾品が数多くあった。黄金のアデーレは、マリアの伯母・アデーレが描かれた肖像画で、第二次世界大戦中、ナチスに奪われ、マリアは米国に亡命する。
オーストリアの至宝とされ、ウィーンのベルヴェデーレ美術館に展示されている"黄金のアデーレ"は、どのようにして持ち主のマリアに返還されることができるのか?
映画の中で、ロサンゼルス 表示の芝生墓地 表示やフリーウェイなど懐かしい風景が多数出てくる。私のボスのブレイUSC教授 表示も、ユダヤ人だった。
ランディの祖父は無調の音楽、12音技法を創始した作曲家のシェーンベルクで、ウィーンに住むユダヤ人だったが、ナチスから逃れて米国に移住。南カリフォルニア大学(USC)で教育活動をし、多くの作曲家を育てている。USCにはリサイタルホールを有する「アルノルト・シェーンベルク研究所」がある。
グスタフ・クリムトもウィーンのユダヤ人で、1907年に「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」を完成させている。日本の琳派(俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一)の影響を受け、キャンパスに金箔が張り付けてある作品も多い。
帰還した名画は2006年、史上最高額の191億円で、エスティローダー社社長に売却され、ニューヨークのノイエ・ガレリエに展示されている。創業者のエスティ・ローダーも東欧系ユダヤ人だ。エスティローダー化粧品は、大阪では梅田阪急百貨店、東京では新宿高島屋で販売している。
平和で豊かな日本の社会は、いつまでつづくのだろうか。ユダヤ人に対するナチス・ホロコーストの蛮行、杉原千畝(メタボ教室第423段「敦賀ムゼウム」)の善行は、世界記憶遺産として語り継がれるべき実話だ。