有馬温泉の宿と少子高齢化対策
2016年1月10~11日、神戸市北区にある有馬温泉に、孫2人を連れて泊まりに行った。
1月10日午前11時、伊丹の自宅を出発、宝塚市逆瀬川から西宮北有料道路を通り、有馬温泉にあるホテル「ザ グランリゾート プリンセス有馬」に着いた。有馬温泉に宿泊するのは15回目(有馬グランドホテル1回、月光園12回、兵衛向陽閣1回)だ。
午後1時、ホテル内にある温泉プール
表示に行った。小学生以上が利用する大きなプールと、幼児用の小さなプールがあった。2歳11ヶ月の孫は無料だ。
516号室に宿泊した。窓
表示の右手に"太閤の湯"、中央に"兵衛向陽閣"、左手の丘に"有馬グランドホテル"が見える。孫が宿泊する515号室の窓の前の床は、幼児向け"数字のジグソーパズル"
表示になっていた。4ヶ月の赤ちゃんがいるので、加湿器も備えてあった。
赤ちゃんは、いつ見てもかわいい。「このまま赤ちゃんのままでいてくれたら。そして、私はこれ以上歳をとらなければいいのに」などと思ってしまう。
午後5時30分、座敷で"料理長おすすめ会席"を食べた。赤ちゃんや幼児は、座敷の方がよい。小中学生はおらず、赤ちゃんが5人いた。赤ちゃんには籠が、座りにくい高齢者には低い椅子
表示が用意されていた。満席で、親が別々に暮らしている子や孫を連れて来ているパターンが多そうだ。
1月11日11時11分、神戸電鉄有馬駅そばの駐車場に車を置き、電車好きな孫と24分発有馬口駅行の有馬線
表示に乗った。午後、有馬温泉"金の湯"の前にある「有馬玩具博物館」で遊び、帰宅した。
高齢化が進むと、癌の発症率も高くなる。日本医事新報2016,1,9で、中野徹大阪大学病理学教授は「抗ウイルス薬や分子標的薬など高額な治療法が登場し、毎年4000万円以上使い続けなければならない薬剤もある。こうゆう薬が次々と開発されると、国民皆保険制度が、これからも保てるのかという素朴な疑問が湧いてくる」と書かれている。
昨年認可されたC型肝炎抗ウイルス薬は1日1錠90日間服用で、750万円必要となる。毎年C型肝炎が3万2000人発症すると、年間2400億円となる。
多くの癌も、医療の進歩で治る病気になってきている。WHO(2015,12,3)によると、癌治療薬31種類の工場渡し価格は、全て1280円/(1錠、または1バイエル当り)以上で、6種類が3万2000~12万8000円、7種類が12万8000円以上、最も高いものは64万円となっている。
多くの命を救うことができる薬剤ができることは、喜ばしいことだ。反面、財政面に不安があり、税金と保険料でまかなうには限度がある。欧州では既に、高額医療の保険適応に年齢制限をしている国もある。
日本は高度な技術を持っている。安価な抗がん剤のジェネリックを作れば、DPC(包括医療費支払い制度)で自然と安いジェネリックを使うようになり、国民皆保険制度は保たれるかもしれない。
有馬温泉で宿泊したホテルには、幼児用の温泉プールがあり、部屋には赤ちゃんのための加湿器があった。座敷には高齢者用の低い椅子が用意され、赤ちゃん・幼児を大切にする少子高齢化対策がなされていた。