異業種新年会と食の安全・地方創生
2016年1月20日、大阪市中央区にある"美々卯本店別館"で、異業種の新年会があった。
午後7時、うどんすきコース(先付、旬のお刺身、天麩羅盛合わせ)を食べながら、話をした。
ベンチャー企業の社長をしている友人は「地球の磁場は少しづつ変わっている。磁場の変化を補正し正確な位置を知ることができるようになり、高速道路で無人での自動運転が可能になった。農業の分野でも、農地の区域を決めておけば、人工衛星を介して無人で農地を耕すことができるようになった。
日本の食材はヨーロッパの食材に比べ、10倍農薬に汚染されている。日本では、生産性を高めるため、農薬をたくさん使っている。2020年の東京オリンピックでは、国産の野菜が使えなくなる可能性がある」と言う。
日本の食材は安全だと思っていたので、意外だった。2007年に中国に抜かれるまで、日本の耕地面積当たりの農薬使用量は20年間世界一だった。日本も大規模農業にし、無人でできる自動農機具を使って生産性を高め、できるだけ農薬を少なくするとよい。
1月21日、大阪市北区で異業種の新年会があった。
午後6時、クラリネット演奏家・鈴木豊人氏と、ピアニスト・鈴木えり子氏の夫妻による"新春コンサート
表示"があった。夫妻は、ドイツの国立ケルン音楽大学に留学されている。クラリネットは3オクターブ半と音域が広く、モーツァルトによって広まったという。ドイツのメンデルスゾーンやオーストリアのシューベルトの曲など、8曲を演奏された。
午後7時10分から懇親会があった。"的矢産・清浄牡蠣の冷製スープ パリソワール風"が、あっさりして旨い。魚料理は"アンコウのベーコン巻 アンチョビ風味"、肉料理は"鴨の胸肉とフォアグラ、白インゲン豆のココット"だった。
大手企業グループ会長は「今の日本は、核と食の安全という2つの脅威に曝されている。欧州の食は基準によって厳しく管理されているが、日本や米国の食は野放しにされている」と言われた。昨年のミラノ国際万博で日本食は人気があったが、安全基準をクリアしていない日本の食材は使われず、現地の食材が使われている。
また、会長は「JR西日本のS氏が中心となって広島県知事に働きかけ、広島県・山口県・岡山県で瀬戸内州を作ろうとしている。実現すれば、地方創生になる」と言われた。全国紙OBは「地方が力を持つことになり、素晴らしい発想だ。島根県・鳥取県を加え中国州ができれば、京都も大阪を無視できなくなり関西州ができる」と賛同された。
橋下大阪府知事が"大阪都構想"を提言されるより、ずっとずっと前の関西国際空港ができた頃だったろうか。異業種の会で、JR西日本のN氏は大阪市役所幹部に「大阪を発展させるためには大阪市と大阪府がいっしょになる必要がある」と、働きかけられていた。
JR西日本の人は先見の明があり、地方創生に率先して動いている。異業種の会の新年会に出ると、いろいろな分野の新しい情報が入って来る。日本の食の安全は、2020年の東京オリンピックに向け急務となっている。