大阪府岸和田市の食と文化・スポーツ
2016年2月21日、大阪府岸和田市にある「がんこ 岸和田五風荘」に行った。
午前11時45分自宅を出発、外はいい天気だ。阪神高速湾岸線を岸和田南インターで降りると、"第23回泉州国際市民マラソン"をしており、各所で通行止めになっていた。
大会実行委員長は岸和田市長で、この日5243人が参加。堺市西区の浜寺公園から、泉佐野市のりんくう公園までの42.195kmを4404人が完走し、沿道では25万5000人が声援を送っている。
道は大渋滞で、午後1時25分、ようやく"がんこ 岸和田五風荘
表示"に着いた。がんこに来たのは、和歌山県立田辺高校出身の銀行OBから「松澤佑次氏(国際動脈硬化学会理事長)とがんこ寿司の小嶋淳司氏は、田辺市の2大有名人だ」と聞いたからだ。また、岸和田市長の息子さんとは、阪大2内循環器脂質研で一緒だった。
小嶋会長は昭和38年、大阪・十三に4坪半のがんこ寿司1号店を開き、和食・炉端焼き・とんかつ店など幅広く展開。古い屋敷を再生させ、店舗として利用する"屋敷事業"の売り上げは9店15%となっている。
五風荘は岸和田城主・岡部氏の屋敷跡で、2400坪の広大な敷地にある。回遊式日本庭園に面したカウンター席で"やわらぎ弁当
表示"を食べた。前菜が6品、刺身、天ぷらなどついて価格も手頃だ。
NHK朝の連ドラ「カーネーション」のロケ地に"がんこ 岸和田五風荘"が使われている。NHK大阪放送局長は、カーネーションの制作で、岸和田市から表彰されている。NHK大阪放送局長(広島県三次市四十貫出身)は、近畿広島県人会相談役で、私と同じテーブルだった。中学
表示・高校時代は健康のため、庄原市本町から四十貫などへサイクリングしていた。
五風荘に隣接する岸和田城
表示に行った。古い石垣に、堀がいい。岸和田城庭園(八陣庭園)は、三国志に出てくる諸葛孔明の八陣法をイメージして設計されている。中央にある大将の石組みを、天・地・風・雲・竜・虎・鳥・蛇の8つの石組みが囲っている。八陣法は敵を責める陣形ではなく、敵から守る平和のための陣形だ。
二の丸多聞櫓には、紅と白の椿の花が咲いていた。近くに「岸和田だんじり会館」があった。9月に行われる岸和田だんじり祭りは、56万人の人出がある。両手にうちわを持った若者が、だんじりの屋根の上で飛び跳ねる姿は勇壮だ。
だんじり祭りを家族4人で見に来た時、偶然、貝塚市で開業されていた故三杉進先生と出会ったことがある。三杉先生は阪大2内循環器脂質研の先輩で、教授回診のコツ(メタボ教室第583段「伝説の教授回診」)を教えてもらった。
祭は、地域のコミュニティー作りに役立つ。今月観た竹野内豊、高橋ひかる主演映画「人生の約束」では、富山県新湊市の祭りがつくる"人と人との絆"が描かれていた。広島県庄原市本町の祭りは10月10日と決まっており、小学生の頃は東組の神輿
表示を担いでいた。
大阪府岸和田市は戦国時代からの城下町で、五風荘など豊かな文化を持っていた。岸和田だんじり祭りなど地域のコミュニティーも強く、泉州国際市民マラソンを行うスポーツが盛んな街だった。