阪急梅田の食と北東アジア情勢
2016年9月22日秋分の日、大阪阪急梅田へ買い物に行った。
午後0時50分、阪急3番街の屋上にある駐車場に車を止め、阪急32番街に食事に行った。31階にあるMITSUKEで「みつけ御膳
表示」を食べた。窓の外
表示には、JR大阪駅、ヨドバシカメラ、グランフロント4棟、その向こうに淀川、遠く六甲山が見える。グランフロントにあるマンション上層階の多くは、夜電気がついていない。「中国人が資産として買っているからだ」と、銀行OBの友人が言っていた。
阪急百貨店地下2階にある「はれま」で、ちりめん山椒を買った。地下2階の菓子売り場では、親子連れがハングル語で話をしていた。阪急3番街へ向かう歩く歩道では、ハングル語で話す男性連れに追い越された。大阪は朝鮮半島から来た人が多い。
帰宅しテレビを見ると、安倍総理がニューヨークの国連で「北朝鮮は今や平和に対する公然たる脅威として我々の正面に現れました。力を結集し、北朝鮮の計画をくじかなくてはなりません」と、北朝鮮への経済制裁を強化するよう演説されていた。
先週、日曜朝8時からの情報バラエティ番組で、コメンテーターが「北朝鮮で軍事クーデターが起こらないのは、何故でしょうかね」と発言されていた。「え!東京の人は、金王朝を支えてきたのが日本なのを知らないのか」と思った。
2000年代、大物国会議員が「北朝鮮の金王朝を支えてきたのは日本だ。2002年9月、K総理が北朝鮮を訪問したとき、"北朝鮮が拉致をした"と認めれば、人道支援の名目で1兆円の経済援助をすると約束した。1兆円出していなかったら、とっくの昔に軍事クーデターが起き、大量の難民が日本海を渡って日本に来て、大混乱になっていただろう」と言われた。
メール仲間20人(行政幹部・弁護士会幹部・会社社長・新聞社論説委員など)で、「1兆円は高いか?安いか?」議論した。2002年当時、「北朝鮮は拉致に関与していない」と主張する国会議員や知識人も多かった。メールでの結論は「北朝鮮が拉致を認めただけでも、1兆円の値打ちはあった」になった。
日本が金(金正日)王朝を支えてきたのが公になったのは、10年後の2012年9月で、産経新聞1面トップに「K首相が北朝鮮を訪問したとき、1兆3000億円の人道支援(経済援助)を約束した」ことが大きく載った。翌日、大阪だけのテレビでは、拉致問題に熱心な青山繁晴氏が「1兆3000億円経済援助したことは知らなかった。私が詳しく調べたところ、1兆4000億円だった」と解説されていた。
先週、大阪だけのテレビでは「北朝鮮が、新体制で使ったミサイルと核実験の費用は、3200億円だ。その費用は、過去の時代に蓄えたお金(日本からの送金、覚せい剤の日本への密売)の可能性がある。経済制裁しても、国連から人道支援の名目で食料が送られるので、効果は少ない」と放送していた。
北東アジアが戦乱状態になると、難民が日本に押し寄せるかもしれない。孔子曰く「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」。国家間・民族間の関係は、協力しつつ、一定の距離を置くことによって永続する。