京都東山ぶらり街歩きと中国情勢
2016年11月3日文化の日、天気がいいので京都に行き、東山周辺を散策した。
午後0時、八坂神社前は中国人・東南アジア人、欧米人が多い。東大路を北上してきた街宣車5台が、「明治天皇の誕生日」を祝いながら西に左折し、四条河原町方面に向かっていく。八坂神社南の坂道を登っていくと、緑の匂いがしてきた。深呼吸をすると気持ちがいい。京都の街は、どこに行っても近くに山があり緑が多い。坂を下り、八坂塔に向かう道では、若い着物姿の女性を乗せた人力車と何台もすれ違った。八坂神社に戻ると、毎年11月3日に行われる"舞楽奉納
表示"をしていた。
午後1時30分、八坂神社前では、70~80人の高齢者が「憲法改正反対」のプラカードを持って、歌を合唱していた。お米で有名な「八代目儀兵衛」の前は、50人の若者で大行列になっている。古門前通りから知恩院
表示に行くと、"国宝三門特別公開"をしており、知恩院前へ観光バスが次々とやって来て、中国人観光客が自撮り棒で三門を撮影していた。
円山公園"枝垂れ桜"前にある喫茶「開花亭
表示」で休憩し、長楽館に行った。長楽館
表示は1909年、煙草王と呼ばれた村井吉兵衛により建築された迎賓館で、伊藤博文・山縣有朋・大隈重信らが訪れている。今は、ホテル・カフェ・レストランとなっている。
京都は、どこに行っても中国人観光客が多い。中国国内の平和はいつまで続くのだろうか。先月、テレビでは「10月11日、中国国防省前で、数1000人の退役軍人が、待遇改善を求めデモを行った」と放送していた。
2016年10月20日の毎日新聞に、「退役軍人はつらいよ
表示」の見出しで記事が載っていた。「鄧小平氏が1985年に100万人の兵員削減を打ち出して以来、歴代首脳部は退役軍人の処遇に頭を悩ませてきた。・・国民全体の所得が向上する中、退役軍人の年金給付水準は低く、社会保障も不十分だ。腐敗も根深く、不公平感が募る。・・そこに習主席が昨年、30万人兵員削減計画を表明した」と書いてある。
4年前の2012年秋、大阪市北区毎日新聞ビルにあるレストランで、大手新聞社OBと中国情勢について話をした。新聞社OBは「中国には銃を持った200万人の退役軍人がいる。鄧小平氏が100万人、江沢民氏が50万人、胡錦濤氏が50万人削減した。景気のよかった頃はよかったが、今は職に就けない退役軍人が増え、不満を持ってきている。B大学、H大学などの学生が、200万人の退役軍人をネットでつなげば、内戦が起きるかもしれない」と言われていた。
中国は最新兵器で軍事力を増強しようとすれば、兵員を削減することとなり、退役軍人の反乱が起こるかも知れないというジレンマを抱えている。銃を持った退役軍人230万人に火が付くと、大混乱になって日本への観光客は激減するだろう。中国は最大の貿易相手国で、日本企業も多数進出しており影響が大きい。
京都東山は山が近く緑豊かで、神社仏閣も多く、中国人など外国人観光客で賑わっていた。日本のメディアは、中国に関して表面的な報道は多いが、深層に触れる報道は少ない。自由で平和な世界がつづくとよい。