阪大2内同窓会と品格・高齢者の定義75歳
2017年1月14日、リーガロイヤルホテル大阪"光琳の間"で、「第65回第2内科同窓会」が開催された。
午後6時40分、懇親会があった。松澤佑次阪大2内名誉教授は「75歳になり、後期高齢者になった。10年前の流行語大賞は品格とイナバウアーで、メタボリックシンドロームは3位になった(メタボ教室第264段「流行語大賞」)。メタボ対策を受けた人の医療費は年間7000円減少し、大成功した。厚労省健康局は、今後もメタボ対策を続けていく。
大国やアジア諸国には、品格のないリーダーが増えてきた。日本はまだ保たれている。阪大2内は品格のある教室で、伝統を引き継いで欲しい」と挨拶された。
2016年12月、米国オハイオ州在住の人と話をした。「トランプ氏が次期大統領に決まり、どうなっているか」聞くと、「選挙中、道路脇には"トランプ支持"の看板が、たくさん立っていた。オハイオ州に工場を持つ企業は、人件費の安いメキシコに工場を移転する計画をしていた。多くの企業は、高い関税をかけられたりすると困るので、メキシコに工場を移転するかどうか迷っている」と答えられた。
2016年11月、米国大統領選1週間後、中国上海在住の人と話をした。「中国は、トランプ次期大統領について、どう思っているか」聞くと、「"米国中心の経済圏TPPがなくなり、中国中心の経済圏ができる"と、中国は喜んでいる」と言われた。しかしその後、台湾の蔡英文総統と電話会談するなど、トランプ氏の行動は予測不能だ。
懇親会出席者は、50~90歳の人が多いが、ほとんどの人(最高齢98歳)が、医師として現役で活躍されている。同級生は、県立病院長・市立病院総長・私立病院長・診療所長など6人が出席していた。欠席した9人の同級生も、私立病院勤務医・老健施設長・開業医など現役だ。
2017年元旦、年賀状が来た。阪大医学部のクラスメートが、埼玉県の大学教授を退官し、先月から大阪で新規開業している。庄原格致高校のクラスメート田辺敏憲君が、埼玉県の大学学長を辞め、今年春の庄原市市長選に立候補している。2人とも67歳で、学者から地域医療や政治の世界に踏み出そうとしている。トランプ氏は70歳だ。
2017年1月5日、日本老年学会・日本老年医学会が「高齢者の定義を、65歳以上から75歳以上にするよう」提言した。
提言には「現在の高齢者の心身の健康状態は、10~20年前に比べ、5~10年遅延している。65歳以上の人、特に65~74歳の前期高齢者においては、心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占めている」と書かれ、65~74歳を准高齢者、75~89歳を高齢者、90歳以上を超高齢者と分類している。
阪大2内同窓会は65歳以上の人が多く、ほとんどの人が現役で活躍されていた。日本老年医学会は、高齢者の定義を65歳以上から75歳以上にするよう提言している。元気な准高齢者は、自分と社会を支えるとよい。