近畿広島県人会と「広島さとやま未来博2017」
2017年3月26日、大阪市港区にあるホテル大阪ベイタワーで、近畿広島県人会「ふる里ふれあいまつり~神ってる!広島なまりで ふれあいまつり」があり、350名が参加した。
午前11時30分、立岩文夫近畿広島県人会会長は「広島の県内総生産は10兆円強で47都道府県中12位、1人当たり県民所得はおよそ300万円で10位となっている。・・」と挨拶された。広島県の景気は回復し続けているが、トランプ大統領就任で、NAFTA(北米自由協定)の再交渉が表明された。広島県は、自動車関連を中心に多くの企業がメキシコに進出しており、今後の動向が注目される。
中下善昭広島県副知事は「広島県の中山間地域を舞台とし、その魅力を地域内外に発信する"広島さとやま未来博2017"を、この3月25日から11月末まで開催している。こうしたイベントを機会に、是非ふるさと広島へ御帰省下さい」と挨拶された。
広島さとやま未来博2017の目玉は4つある。「廃校リノベーション」は、新国立競技場(2020年東京オリンピック会場)を設計する隈研吾氏が監修されている。庄原市旧小鳥原(ひととばら)小学校など3か所が、人々が交流する新たな拠点として再生される。
「さとやまソーシャルライド」は、庄原市にある休暇村吾妻山ロッジなど、中山間地域の300か所にチェックポイントを設け、自転車で巡る。
「さとやまスマイルマラソン」は、中山間地域の自然の中を、シドニーオリンピック金メダリスト高橋尚子さんと一緒に走る。
「さとやま未来展」は、日本のファーストレディー安倍昭恵さんを講師に招き、中山間地域の未来を考えることになっている。
午後0時30分から懇親会があった。松井一實広島市長、呉市長、三原市長、三次市長、廿日市市長らが鏡割りをされた。アトラクションは、広島新庄高校生による神楽「悪狐伝」、北広島町のゆるキャラ「花田舞太郎
表示」、「三原やっさ踊り
表示」だった。
午後2時30分、「阪大の徳永先生!阪大の徳永さ~ん!おられたら手を挙げてください」とマイクで呼ばれた。手を挙げて司会者の所に行くと、「急病人が出たので、すぐに行って下さい」と、応接室に案内された。蒼白い顔をした高齢の男性が、両脇をかかえられている。「意識を失い、椅子から崩れ落ちた」という。
横になってもらい、20年前まで病院勤務していたという三原市出身の看護師さんと一緒に手当てした。麻痺もなく、意識もしっかりしており、会話ができる。酒を飲み過ぎたようだ。20~30分経つと、顔色もよくなり回復されホットした。
庄原格致高校のクラスメート田辺敏憲(としのり)君は、ふるさと庄原市の活性化のため「庄原市活性化十策
表示」を作成している。広大な土地や耕作放棄地を活かした農業、間伐材メタンガス化による森林発電所、人工海水での内陸型水産業、など提案している。
広島県では中山間地域活性化のため「広島さとやま未来博2017」が行われている。中山間地域の人口減少を抑えるには、産官学が連携し、広大な土地を利用した農業・林業・水産業など、稼げる産業の確立が必要だ。