庄原お盆帰省とSMAP・フードバレー構想
2017年8月13~14日、広島県庄原市へお盆帰省した。
8月13日午前9時20分、伊丹を出発。大渋滞で5時間30分かけ、ようやく実家のある庄原市に着いた。午後4時、父と祖父母の墓参りをし、迎え火を焚いた。
午後6時、予約していた庄原市本町紅梅通りにある日本料理店「紅梅
表示」に行った。近畿庄原格致会では「帰省したら紅梅に行くとよい。大阪北新地で修業した腕のいい料理人がいる料亭で、SMAPもお忍びで行った」と評判の店だ。
庄原市には、中国地方で唯一の国営公園がある。国営備北丘陵公園内にあるコンサート場は、中四国では最も多い3万人を収容でき、ミスチル・ドリカム・奥田民生などが演奏に来ている。SMAPがコンサートツアーに来たとき、紅梅を貸切りで、SMAPとスタッフが食事をしている。
紅梅の一番奥の個室で、会席料理を食べた。部屋には、陶器でできた掛け軸
表示と、大きな陶器が飾ってあった。最初に出てきた茶碗蒸し
表示(鰻・いくら・海老・エンドウ豆)は、これまで食べたことのない味がして旨い。剣先イカに愛媛産の雲丹、本マグロの中トロと、日本海や瀬戸内海の新鮮な食材がつづく。
シマアジの薄造り
表示を、肝とポン酢で食べるのは珍しい。鮎の一夜干し
表示は、頭から尻尾まで食べられる。鯛の骨蒸しは、眼の部分が大きく脂がのっていて美味しい。比婆牛のステーキ、最後は鰻の寿司だった。
午後8時から、庄原格致高校時代のクラスメートと話をした。私が「広島県は中途半端に豊かで、新しいものにチャレンジしない。農産物も海外に輸出したらどうか」と言うと、友人は「全く、その通りだ。甘い美味しいキャベツが獲れるが、広島市でお好み焼きに消費されるので、県外まで売ろうとしない。イチゴも美味しいので、東京から大量に買いたいと言ってきたが、農家は今のままでも十分暮らしていけるので増産するつもりはないと断っている」と言う。
クラスメートは、「庄原は土と木と水に恵まれている。農作物はよく育ち、味もいい。庄原市にある広島県立大学を中心に、庄原を食の研究拠点にするフードバレー構想があり、具体的に進んでいたが、市民の理解が得られなかった。庄原実業(農業)高校のアンケートでは、43%の生徒が"庄原に残って農業をやりたい"と答えているが、高齢者はジリ貧になっても、現状のままでいいと思っている」と言う。
私は「庄原はせっかくチャンスを与えてもらったのに、もったいないことをした。大阪も同じだ。大阪都構想も20年以上前からあり、70歳までの若い人は理解しているが、高齢者は現状維持を望んでいる」と話した。
フードバレーは米国カリフォルニア州にあるシリコンバレーの農業版で、シリコンバレーからはアップル・Google・Facebook・Yahooなどが生まれ、IT企業の一大拠点となっている。オランダのフードバレーには、1500以上の企業や研究機関が集積・連携し、オランダは世界有数の農産物輸出国になっている。
広島県庄原市にお盆帰省し、SMAPも行った料亭「紅梅」で会席料理を食べた。日本は土・木・水と豊かな自然を持ち、農作物の栽培に適している。日本もフードバレーを実現させ、農産物輸出国になるとよい。