東京オリンピック2020と米国の肥満・砂糖・メディア
2017年9月21~23日、東京六本木にあるグランドハイアット東京で、「南カリフォルニア大学(USC)同窓会東京」が開催された。
9月23日午前11時30分、USCディレクターと室伏広治東京医科歯科大学教授による「東京オリンピック・パラリンピック2020」の対談
表示が1時間あった。会場は満席で、前方は写真撮影のため日本人が占めていた。
USCディレクターは「室伏教授はハンマー投げの選手で、2004年アテネオリンピックで金メダルを獲られた。東京オリンピック2020の組織委員会の委員をされている」と紹介された。
室伏広治教授
表示は「東京オリンピック2020では、若者向きの5種類のスポーツ、野球/ソフトボール・空手・スケートボード・スポーツクライミング・サーフィンが追加された。ホスピタリティを持って行い、東京オリンピック1964のときのように、東京オリンピック2020でもレガシーを残したい」と話された。
午後7時15分、ガラディナーはUSCダンス学部学生のダンス
表示で始まった。自由席で、コミュニケーション学部の人が多いテーブルだった。パンプキンクリームスープ
表示は、底にある小さな肉団子の形をしたスモークダックが変わった味がして旨い。メインは、フィレステーキだった。
正面の女性は、USCコミュニケーション&ジャーナリズム学部長で、CNNニュースのコ・アンカーやABCニュースのコ・アンカーをされていた。左隣りの女性は京都の大学教授で、見覚えのある顔だった。聞くと「Yテレビのアナウンサーで、"情報ライブミヤネ屋"や"ズームイン朝"に出演していた」と答えられた。
デザートは"クレメ・ダンジュとストロベリーソース シュガークリスタル
表示"だった。白のクリームに赤いストロベリーの色が鮮やかで、上にのった透明な板状のシュガークリスタルがおしゃれだ。
「内科医で、肥満を専門にしている」と自己紹介していたためか、右隣りの米国人男性から「アメリカのお菓子は甘い。米国に肥満が多いのは、甘い砂糖をたくさん食べているのが原因ではないのか」と聞かれた。私は「2000年まで、WHO(世界保健機関)は"砂糖が悪い"と認めなかった。大手飲料メーカーがWHOのスポンサーだったからだ。2000年から大手飲料メーカーが方向転換し、砂糖が悪いと言えるようになった」と説明すると、納得された。
砂糖が悪いことは浸透し、砂糖の消費量は日本でも減少した。しかし、砂糖より健康に悪いと考えられる"果糖コーンシロップ(果糖・ブドウ糖液)"の消費量は増えている。米国から帰国した留学生は「ボスに果糖・ブドウ糖液の研究をしてもいいか聞いたら、"アメリカ中西部の穀物業界は強い力を持っている。果糖・コーンシロップの研究をしたいなら、日本に帰ってからやれ"と言われた」という。
米国や日本男性の肥満は増えつづけている。肥満は砂糖や果糖・ブドウ糖の入った菓子や飲料による所が大きい。メディアは、スポンサーや各種団体からのクレームに屈せず、消費者に真実を伝えることが必要だ。